【感想・ネタバレ】空が灰色だから 5のレビュー

10代の少年少女たちの内面をこれでもかというほどエグく表し、ネットで話題騒然となったオムニバスマンガ、通称「空灰」。善意でやったことが裏目に出たり、本音と違う言葉をかけて誤解されたりと、色んなことが「うまくいかない」人たちの不器用さが描かれている。
おすすめは2巻の「こんなにたくさんの話したいことがある」。クラスで口下手の不破さんが、人の話を聞くのが上手い城田さんに「もっと不破さんの話が聞きたい」と言われて、口を開くシーンだ。「白い絵の具が足りなくても海に沈む夜空にもたれてるひびわれた茶色のお月様を笑うように星めらは…」と不破さんは意味も文脈もなく喋りまくる。一見異常なシーンなのだが、「せーので見上げた夜空には星なんてひとつもなくて」と言って、彼女が喋るのをやめると、二人の頭上ではお月様が輝いており、少女たちは清々しい笑顔を見せるのだ。
最後を読むまでハッピーエンドになるとも、バッドエンドになるとも予測がつかない「空灰」。良い意味での傷痕を、あなたの心に残してくれるはず。(書店員・らむ)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

 漫画表現のセンスがさく裂している。弱くて卑怯だから心をえぐられる。どんな最終回かと思ったら、すごくて圧倒された。3巻か4巻のお姉さんと小学生の相撲で鍛える話がすごく好きだ。

 会話が多くて読むのが大変だ。1冊で3冊分くらいの時間が掛かる。

 すごく共感するし、心に刺さるし、誰にでもメランコリックな気分になることはあるだろうけど、自分の子どもが読んでいたら心配になる。読んで癒されるだろうけど、甘美な部分が否めず負のサイドに引っ張られそうな気もする。せめて高校生くらいになってから読んで欲しい。

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2022年05月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

テンパったり、空回ったり、どうにもこうにも世間に上手く馴染めない、不恰好に生きていくしかない人々を描いた短編集。
青春は晴れ渡った青空ではなかった、もやもやとした曇り空だったという人には深く突き刺さるのではなかろうか?
生き辛さを抱えた人にもささやかな幸せはあるはずと信じたい。

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2018年10月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「飛んで落ちて死んで」「私を許して」が好き。
最終話なんだからとハッピーエンドを期待していたが、そんなことはなかった。
むしろあそこまでやってくれた方が清々しいのかもしれない。
そのせいでしばらく立ち直れませんでしたが。

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2016年08月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

49話 菜野くんが可愛すぎる。甲賀と良いコンビ。門限過ぎちゃって怒られるから、というオチの理由も菜野の可愛さを表している!

50話 璃瑚奈好きだわ。「挨拶は理由もなく人と声をかわせるからおもしろい」と言う翔と、「理由もなく人と声かわさなきゃいけないのが嫌なんだよ」と言う璃瑚奈の対称が良いw

51話。満と知香。知香は人気者で忙しすぎて、満可哀想。手をぎゅっと握って、「帰ろう」という思いが知香には伝わらず。。

53話 来海が「まあ反省してるみたいだし、今回は許してやってもいいかな」とか上から目線のコマ、智子が「え?」って言った後、「別に許さなくてもいいよもう」とか言って来海が一人ぼっちになる展開かと思った。。ハッピーエンドでよかった。

56話「お兄ちゃんが」
頭のおかしい人かと思ったら、あの日と同じに守ってくれた。やっぱり直樹お兄ちゃんだ。しかし、その回想では頭を打って血を流しており、お兄ちゃんはその日から・・・。
顛末を知った風吹が絶望して目を覆うシーンで、「アルプス一万尺やる?」というセリフがすごく悲しい。この回はよくできてるなあと思った。

最終話「歩み」がすごく良い。この作品だけ保存したいくらい。「こんな情けない私を」の次に、「許してくれ」と続くかと思ったら「許さないでくれ」というのがやばい。ずっと将棋の相手ができる友達がほしかったくせに、泣きながら机に顔伏せるくせに、あの2人を選んだ桂ちゃん。悲しすぎるよ。。

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2016年11月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

別にどうだって いいことなんだよ
いやまあ 別にどうだっていい ってこともないか
別にどうだって いいことなんだと思う

やっぱり別に どうだっていいこと では
ないのかなあ

トランシーバー効果だよ

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2015年11月03日

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