あらすじ
全ての真実を知った仁が、常保に銃口を向ける! それは、祖父・慶光が悔やみ続けた運命の時。光也は“仁を救う”ことが出来るのか!? 時代を超えて出会った二人が過ごした日々は黄金色に眩く輝き続け、確かな絆を心に残す――。タイムスリップ大正浪漫、感動の最終巻!!
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
時を超えて残るのは
タイムスリップを題材とした作品は世に数多くあれど、ジャンルを超えて、間違いなく三本の指に入る秀作だと思います。
こうしたしみじみとした読後感のある作品はそうありません。
シリアスながら笑いの要素が上手に織り込まれ、登場人物もみな魅力的なので楽しく読み進められますが、その真骨頂はまっすぐに体当たりで生きるその姿そのものが一番人の心に届く、という普遍の真実を巧みに描いたヒューマンドラマであるところです。
命を使い尽くす、そういう生き方をしたいと初心に還らせてくれます。本当にオススメです。
Posted by ブクログ
慶光と光也は全く違う存在なのだと受け止めてからの二人の仲が深まっていく様は見ていて微笑ましいところもあれば、いずれ来る永遠とも言える別れを考えると切なくて、最終巻が来てほしくない‥‥けど読みたい、という矛盾した想いに挟まれながら読んでいました。
お互いに「好きだ」と心の底から思えるような親友との別れが切なくて切なくて、最後に語らうシーンでは馴初めからこれまでの二人を思い出して涙が止まりませんでした。
初めは見知らぬ時代に飛ばされて混乱と不安だらけだったけれど、あの時過ごした日々は確かに輝かしい日々だった。
まさにタイトル通り、ゴールデン・デイズだったわけです。
Posted by ブクログ
好きな場面・台詞が多すぎてまとまらない…
読み返すたびじんわり沁みて、涙が出ます。
切なく優しくしあわせを祈る、大好きな作品!
僕が 何よりも愛した あの 誠実を 汚した
それは 初めて 僕の目の前にあらわれた 道だった 好きだ 大好きだ 慶光 慶光と歩めば一歩一歩が日だまりのようだった 晴れの日も 雨の日も 喧嘩したって 仲なおりして 嘘みたいに幸福になることが容易かった
ああ お前のためになら この身を贄にかえても良いよ できることなら お前のために死にたい
仁 自分から 不幸を呼ぶな ……頼むからさ オレ それだけが 心配
祈っていたわけじゃない 考えていたんだ もう二度と会えない そんな人を守る方法はあるのかって
幸せになれ… オレを 悲しませない生き方を 心がけろ 死ぬまで 幸福になる努力を怠るな… いいな? オレを 喜ばせて 仁
すきだ 光也
お守りだよ
光也君の生まれてくる国だと知っていなければ 私はね この世界を呪ってしまいそうなのよ …慈しむ 心を 思い出したいわ
昔 私が不幸であることを許さないと言ってくれた友がいた この記憶があるかぎり 私はもう一生 幸福なままだろう 私は 彼のために 世界を 守る
遠くても 会えなくても 笑っていてくれたらいいって 思った… オフクロ オレ 死んでるみたいに生きたくない
光也 僕は 幸福のために戦った ほら お前も ずっと一緒だった
幸福が 時を越えて 届く 眩いばかりの日々が