あらすじ
大坂の旅籠「さと屋」の看板娘・花歩。宿の手伝いの傍ら始めた名所案内で天神祭を訪れるが、祭の最中、さと屋の泊まり客の一人が騒ぎを起こしてしまう。人が見てはならないご神体を見ようとした、というのだ。彼は「天神さんに罰を当てて欲しかった」と言うのだが……。表題作ほか、「七墓めぐり」「浪華御役録」を収録。浪花の風物を鮮やかに描く、人情溢れる時代小説シリーズ第2弾。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
図書ボランティアさんからお借りした、
初めて読む時代小説。一気に5冊も貸してくれて…
1巻ではちょっとどうかな~とおもったけれど、2巻目で段々主人公の花歩ちゃんが可愛く思えてきた。あと3冊、楽しく読めそう。たまには全然違うジャンルもいいもんです。
Posted by ブクログ
花歩のまわりで起こる“事件”は、優しい。
花歩自身が、それらの“事件”に深く入り込んで解決するわけでもないのに、いつでも花歩がまとう柔らかい雰囲気を感じるのはなぜだろう。
江戸時代の市井の人々の体温を感じるような、自然で優しい文章が心地いい。
今まで読んだ時代小説の中で一番、江戸時代を近くに感じた。
温かい気持ちになれる時代小説。
Posted by ブクログ
浪花ふらふら謎草紙 シリーズ2作目。
大坂の街案内をする花歩。人情味のある時代小説。
見ざるの天神さん、七墓めぐり、浪華御役録録の3話。
今回は父親探しは小休止、旅籠のお客さんの引き起こすエピソードや恋のライバルらしき人物登場。
七墓めぐりに出てきた「おいと」が可愛かった 江戸時代の子供って小さい時から親元を離れ奉公に出て健気に頑張ってて健気。
Posted by ブクログ
【収録作品】見ざるの天神さん/七墓めぐり/浪華御役録
罪の意識から罰を当てて欲しくてわざともめ事を起こす男、気の弱さを克服するためわざわざ夜中の墓めぐりを言い出す僧、花歩に嫌がらせをする町歩きの同業者。人の善意と悪意が浮き彫りになる三作。
Posted by ブクログ
シリーズ2作目。「見ざるの天神さん」「七墓めぐり」「浪華御役録」の3話。自分のことを恨んでいた人を心配したり、花歩は本当に人がいいなぁ。1巻であれだけ花歩が探していた絵の話が今回はなかったから、次の巻ではそっちも進展して欲しい。