あらすじ
19世紀、大英帝国の首都――ロンドン。偉大な探検家である当主が亡くなり、長男が爵位を継ぐことになったアッシュフォード子爵家。長女セシルはといえば、子爵家の未来のため、顔も知らない相手と結婚することが決まっている。だが、好奇心旺盛な彼女は、結婚までの一年間、“新聞記者”になるという前代未聞の行動に出た! 「子爵令嬢」という正体を隠し、少年姿で働くセシルの前に現れたのは……!? 大ヒット、ヴィクトリアン・ミステリー!
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Posted by ブクログ
シリーズ1巻目。
英国・マザーグース・ライトミステリとか好きな人にオススメ。
短編形式で進んでいくので読みやすいし、けれどその中にも伏線が張ってあって、シリーズ通して少しずつ謎が明かされていくので続きも気になる。
主人公は偉大な冒険家である父を持つ子爵令嬢・セシル。けれどその父が探検中に異国で熱病にかかり、突然亡くなってしまう。親を亡くしたセシルは長兄に結婚を勧められるが、結婚するまでの間、夢だった新聞記者として働かせてほしいと頼みこみ、男の子に変装して働き始める。けれど、セシルが新聞記者として働き始めたのにはもう1つ理由があった。
マザーグースと関連させた事件や謎をセシルとその相棒・ジュリアンが解明していく内容。ジュリアンはセシルの婚約者だけど、そのことを知っているのはジュリアンとセシルの長兄・ダニエルのみ。セシルは何も知らないまま、パートナーとしてのジュリアンを信頼していく。セシルはそのことに気づいた時にどんな反応をとるのかな?事件の謎を解くのは主にジュリアンだけど、そんな切れ者のジュリアンがセシルに翻弄される様は読んでいてニヤニヤします。1巻なので恋愛色は薄いですがそれは今後に期待。とりあえず一気に完結巻まで購入したので読み進めていきたいと思います。
Posted by ブクログ
19世紀ロンドン。
高名な探偵家の父を失ったばかりの子爵家令嬢セシルは、当主である兄の協力の下、婚約の条件と引き換えに兄の先輩の経営するタブロイドで記者として働きながら、父の死の真相を追おうとするも・・・・なマザーグースを引用した見立て事件の連作短編集。
そろそろ同時代設定の2作が完結が近いから、始まってみたのかしら・・なシリーズですが(特にイラストレーターがV.R,Tと同じ人だし)マザーグースを用いた見立て(単純ではあるけど)が、クリスティっぽいといえば・・・。
次男とはいえ、公爵家の跡取りがストランドの下宿住まいっていうのはムリがありすぎますが・・・。