あらすじ
恋人ロボは僕に言った。「私に愛情はありません。機能があるだけなんです」そして彼女は姿を消した。高いビルから飛び降りたのだ。宅配ロボ、監視ロボ、尋問官、教師……ロボットたちの“単なる機能”が、私たちに“ココロ”を見せる。第17回手塚治虫文化賞「短編賞」を受賞した寓話的オムニバス!!――愛も痛みも感じぬキカイが、ヒトの想いを守り続ける。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
9編からなるオムニバスだが、最終話「オオミルハナ」で、それまでバラバラにみえた各話が繋がってくる。う~む、これは凄い展開だ。第3集が楽しみ。
現代の寓話でしょうし
現実世界を元にしたようなディストピアとかも出てきますね。軍事独裁政権に従事する拷問ロボット等、以前も軍事ロボットの出てくる話もありましたので、テーマは繋がっているのでしょうね。
放射能汚染や東日本大震災を連想するような話もありますし、その辺は作者が世の中をどう見ているのか、その一端が出ているのでしょうね。
星新一氏のショートショート的な、普遍的な作品を描こうとされている部分はあるもでしょうし、この巻末に出てくる、横断的な視点のエピソードが、いいところで収まっていました。