あらすじ
第17回手塚治虫文化賞 短編賞に続き、
第19回文化庁メディア芸術祭にて優秀賞を受賞!
幸せあふれる結婚披露宴。花嫁の父親は、ロボットだった。
「この日を妻にも見せたかった」……彼の記憶にある妻の姿は?
フワフワの着ぐるみ、クラスの転校生、未来を予言する者、
そして誰もが待ち望んだ、聡明で清廉で公正な大統領。
ロボットの彼らが、ヒトの世界を変えていく。
だが、技術が進歩しても、キカイを操っても、ヒトを殺すのはヒトである。
現代社会が注目する「人間とAI」にまつわる物語を、
丹念に貪欲に描いていく寓話的オムニバス、8編を収録。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
3.4巻をイッキ読み。
心があったまる物も、逆に薄ら寒くなる物も、どっちも好き。
一番好きなのは「花嫁の父」。
ロボットだろうと人間だろうと関係ない。
人を一人一人前に育て上げる苦労と喜びは同じ、って。
思った!
Posted by ブクログ
掘削現場で働くロボットたち。ロボットに「消費権限」が与えられ、電子マネーが配られる。245号は「買いたいもの」「買えるもの」をネット検索する内に、人間が売られている人身売買のサイトに辿り着き、電子マネーの前借を現場マネージャーに頼む。ある日、現場にコンテナが舞い降りてくる。中には3人の人間の家族がいる。245号の電子マネーでは到底人間は買えない。そこで働くロボット全部のお金を合わせて買えたのが人間3人の命。マネージャーは「ここからは人間の仕事だ。」と言い放ち、通報する。政治が少し動きだす。
着ぐるみの中に戦闘型ロボットが隠れているソフトイ。