【感想・ネタバレ】シリアルキラーアンソロジー 人殺し日和のレビュー

あらすじ

あなたは、どの殺人鬼を好きになる……? 気鋭の作家が描く、圧巻のシリアルキラーアンソロジー!

殺し屋への依頼内容は「古本屋に勤める男をひと月以内に殺すこと」――「シリアルキラーvs.殺し屋」
東大を目指す女子高生・樹莉。ゲーセンで景品を落とす音と人が転落する音に魅入られて――「脳JILL」
殺人犯の眞悟は、自身の無実を信じる女性と生活を始めるが――「テキストブック・キラー」
飛び降り自殺の名所がある街で暮らす漁師は、あるものを引き上げる――「私の伴侶」
他人の生殺与奪の権を握ることの快感を追い求めて男は――「ご乗車の際は」。


阿津川辰海 「シリアルキラーvs.殺し屋」
木爾チレン 「脳JILL」
櫛木理宇 「テキストブック・キラー」
くわがきあゆ 「私の伴侶」
結城真一郎 「ご乗車の際は」

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Posted by ブクログ

ネタバレ

タイトルだけ見て、「厨二病的な話だったらどうしよう」と思ったが良い意味で裏切られた。
推理要素、ヒューマンドラマ、家族、などの様々なくくりがあったり、殺人鬼の一人称で読めるものや「いやお前が殺人鬼なんかーい」とどんでん返しがあったり。盛りだくさんで楽しめた。
全部良かったけど、個人的に面白かったのは「脳JILL」かな〜。趣味コスメ集めからの、クレーンゲームからの、人が落ちるところ鑑賞からの、最後は自分が…の流れが見てて切ない。

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2026年03月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

傑作。
「シリアルキラー」がテーマのアンソロジー。
テーマは過激だが、グロ要素は控えめ。内容としては各殺人鬼が「なぜ殺人鬼になったのか?」、「どういう気持ちで行為に及ぶのか?」等の内面の描写が細かく描写されており、短編集ながらに、それぞれの満足感は高い。

『シリアルキラーvs.殺し屋』 阿津川辰海
結末含めてパンチは少し弱いが、このシチュエーションがとにかく面白い。

『脳JILL』 木爾チレン
「ゴトン病」という言葉を初めて知った。
少しショッキングな内容だが、それ故にメッセージも大きい。

『テキストブック・キラー』 櫛木理宇
面白い。
直近に『死刑にいたる病』を読んだが、あの湿度感を短編でも出せるんだと驚いた。
途中まで「良い話枠か?」と思っていると、ラストでやられた。

『私の伴侶』 くわがきあゆ
小説を読んでいるのに、映像がずっと曇りで暗い。最初から最後まで色彩青め。
そんな風景を想起させる程には物語、登場人物、舞台全てが暗い。これを文章のみで作りあげる「小説家」ってすごいなと改めて実感した。

『ご乗車の際は』 結城真一郎
ミステリの推理パート的な面白さが詰まっていた。
ラストも個人的にはオシャレだなと感じた。

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2026年06月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

5人の作家さんによる、短編集。
あまり短編集って好んで読まないんですけど、
好きな作家さんが多かったので、購入。
読み終わった最初の感想は、どれもが圧巻の作品でした。
流石、今話題の作家さんたちだな、という印象です。
一気読みしました。
ページをめくる手が止まらなかったです
個人的にはチレンさんの脳JILLが一番好きですね
元々チレンさんの作品どれもすごく好きなんですけど、
次はこう来たか、!!という圧巻の出来でした。
チレンさん、次の本も待ってます

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2026年07月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『カエル男』ロスによって生気を失ってしまった私が新たなシリアルキラーとの邂逅を果たすために本書を手に取った。
そこでいま一度考えたのだ。そもそもシリアルキラーの定義ってなんなんだろう?
私個人が思うに、犯人の最終目的が「殺人」ではないことなのかなと。あくまでも結果的に「殺人」になっちゃうだけで。だから殺人に至る論理としては理解できなくもないんだよなー。でも「殺人」のことをなんとも思ってない当たりは全員に共通しておかしなところだから当然常人には理解されないんだけども。

そんなイカれた連中が5名の作家さんによって命を吹き込まれ、多種多様なそれぞれの目的のために殺人を犯す。たまらんね。
いくつか途中で全然シリアルキラーじゃないじゃん! と思わせる作品もあると思うけど、それは作家さんの巧みな技術によるところでなのでみなさんご安心を。間違いなくみんなシリアルキラーだよ^^

同じシリアルキラーを描く作品という中で、それぞれの作家さんの色が明確に出ているのはさすがの一言。
収録されている5作品の中で私は特に櫛木理宇先生の『テキストブック・キラー』が好み。最近『嗤う淑女』シリーズを読んだ影響なのかしら。

『カエル男』で失ったシリアルキラー分も十分に補給できたので、少し穏やかな世界に舞い戻りたいと思います。さて、次は何を読もうかな。

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2026年08月15日

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