【感想・ネタバレ】触身仏 蓮丈那智フィールドファイルIIのレビュー

あらすじ

フィールドワークで災難や殺人事件に遭遇する民俗学者が存在するのか? 蓮杖那智の助手・内藤三國は、毎度の無理難題、考察に翻弄され疲弊する日々。東北地方の山奥に佇む石仏の真の目的。死と破壊の神が変貌を繰り返すに至る理由。海幸彦・山幸彦の伝説と死者の胃の中の曲玉の関係。即身仏がなぜ塞の神として祀られたのかを巡る謎。孤高の民俗学者が奇妙な事件に挑む5篇を収録。連作短篇の名手が放つ本格民俗学ミステリ!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

名探偵と助手、民俗学、学説に対する考察、各話が微妙につながりながら、独立して読める楽しみ、ミステリーとしても成立する構成、キャラクターだけでなく次なる展開を期待。

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2025年03月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

蓮丈先生が骨折したり襲われたり容疑者扱いされたり、何なら三國くんも容疑者扱いされたり(でもご褒美チューはあった)と主役コンビがピンチに陥る話がそれなりにあってびっくりした2巻。
1巻では今後サブキャラになるのかなと思っていたキャラから被害者となってさっさと退場していた印象だったが、2巻は新しく助手が増えたり(そして退場しない)狐目さんの出番も増えたりと、こちらの予想をいい意味で裏切ってきて面白かった。

民俗学の話としても、即身仏と道祖神の話や敢えて風化するよう作られた五百羅漢の話など、印象的な話が多かった。
ぞわっと怖さを覚えたのは、新興宗教の話。
他の話に比べて身近に起きそうという怖さが。
それに後味が微妙に悪く、あるキャラを救えなかった点にやるせなさを感じた。
事件としては前述の即身仏の話が好きかなあと。
この話は珍しく殺人未遂で済んでるが、民俗学の話が二段構えだったのと、トリックがいい意味で結構大胆だったので。

あと、三國くんの有能さが見える話があったのもよかった。
普段は頼りない感じなんですけど、例の暗号メッセージに対して適切に動けていた点と最後の話の根回しの良さに痺れました。
その前にボコボコにされてたんですけどね、彼……胃痛に負けず頑張ってくれい。

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2024年05月14日

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