あらすじ
立ちはだかる双城! 戦いの中で彼が語ったのは、チヒロの父であり、妖刀の開発者でもある国重への敬慕の念と「妖刀は他者の命を奪うために在る」という考えだった。同じ人間に憧れながらも正反対の道を征く二人。残虐極まる双城を前に、チヒロの殺意が醸成される。
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刀社会の日本で刀匠を志す少年チヒロは、伝説の刀匠である父・六平国重(ろくひら くにしげ)の下で日々修行に励んでいました。
おちゃらけた父と寡黙な息子。穏やかな日々がいつまでも続くと思っていましたが、悲劇によって突然終わりを迎えます。
38か月後、そこには父を殺された復讐と奪われた妖刀を取り戻すべく剣士となったチヒロの姿がありました。
父とも仲の良かった柴(しば)と共に、父の仇である妖術師の集団・毘灼(ひしゃく)の情報を求めて戦いに明け暮れる日々。
そんなある日、護衛を探していた少女シャルと出会います。
彼女はなんと奪われた妖刀の1本を見たと言っており…。
復讐のため死と隣り合わせの生活をするチヒロ。
クールな彼と対照的に、柴はかなりおちゃらけた性格の持ち主。
不思議な体質のシャルちゃんにも、読みながら思わずツッコミを入れたくなる。
暗めなテーマの物語ですが、重苦しく感じさせないのはそういったキャラクターの魅力にあると思います。
戦闘シーンも、刀を用いたバトルに加え不思議な妖術や妖刀ならではの表現もあり、迫力満点です!!
妖刀の太刀筋が、国重が大切に飼っていた金魚の姿を模しているところは必見。
敵の妖術師の能力も個性的で斬新です。
戦闘シーンはどの構図もカッコイイ!!
ストーリーの面白さはもちろんのこと、キャラクター、絵柄すべてが魅力的。
物語全体を覆う死の影、しかしどこかコミカル。そんなアンバランスさに惹かれます。
早く次を!!そう思わせられた作品でした。
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
双城vs神奈備、チヒロのカチコミ、チヒロvs双城という全ての戦闘シーンが鮮やかで面白い。
主人公サイドのみならず、敵サイドも魅力的に描かれており、読んでいて「熱い!」と思わせられることが非常に多い。
物語も非常にテンポ良く進み、感動と興奮が幾度も味わえる。
今巻における個人的名シーンは、チヒロが双城の反応速度を信頼して、トドメを下す場面が刺さった。
Posted by ブクログ
チヒロの能力の覚醒、シャルを助け出すシーンでめっちゃ感動した。対話シーンを含め、双城もかなりかっこよかった。妖刀反対派が出てきて物語が加速しそう。最強戦力・緋雪がどんな戦いをするのか楽しみ。18歳の柴さんとチヒロパパがガキすぎる。
妖刀vs妖刀
アクションがカッコ良すぎる
シャルの急な欠損描写にびっくりした
80pの見開きかっこいい〜なんかNARUTOっぽい
最後にめっちゃ癖なキャラ出てきた最高戦力緋雪!
Posted by ブクログ
集英社が猛プッシュしているのも頷ける面白さ!!(故にアンチも出てきそうだけど…)
和の要素を取り入れたデザインも妖刀バトルも世界中を魅了するカッコ良さがあると思う。
味方組織に追われる展開になるのか、益々深まっていくカグラバチの世界に目が離せない!!
Posted by ブクログ
日本で唯一妖刀を作刀出来る父を持つチヒロの初めての強敵戦。
同じ敵を追う神無備の精鋭部隊と協力し、精鋭部隊は双城と戦い、チヒロは攫われたシャル救出に向かう。ぽっと出の精鋭部隊でしたが、双城の持つ妖刀「刳雲」の能力をチヒロから聞いて挑む戦闘はどんな戦いになるのか読んでいてドキドキしました。一方シャルの救出に向かったチヒロも満身創痍の体での戦闘でより妖刀「淵天」の知識を深め、成長する。
精鋭部隊はとても残念でしたが、同じ敵がいるのにチヒロと神無備も敵対しそうで怖いですね。チヒロの事情を知っている読者からするとチヒロを応援したくなるので、チヒロに理解ある仲間が増えて欲しいですね。