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“悪意はないが性質(たち)がわるい”
筆者さんがあとがきで書いてる事に尽きるね。許してねという方は懺悔のように吐き出すことで楽になるだろうが 言われる方はどうなのか。許さないといけないのか?もし断わるとしたら、関係が悪くなることの責任はどちらが負うのか?そんな場合があるのに、そこまで気づいている...続きを読むか?
第三者視点の皆さんが立ち会ってくれてよかった。
Posted by ブクログ 2022年11月22日
ファンタジーなのだが、この話に出てくる諸問題は現実世界でも十分通じるものだったと思う。
海の環境問題にしろ、家庭内の問題にしろ。
特に後者は悪意のある人たちがいない分、より質が悪かった。
人に頼ることに慣れた人、その尻拭いをすることに慣れてしまった人、双方ともに自覚なし。
でも一度その均衡が破られれ...続きを読むば、元にはもう戻れない。
前者は結局言ってしまえば自分可愛さに相手の普段を全く考えていないし、後者はただ搾取されているだけだ。
例え無自覚だろうと、それが仲良し家族だろうと、許されることではきっとない。
特にシレーナの場合は、そのせいで死にかけたのだから。
「失敗しちゃった、ごめんね」で許されるはずがないし、許していいものでもない。
最終的には話し合いで互いにその点には気付くけれども、距離を置くことに。
それもそうだろう。
シレーナは最終的には許す日が来そうだけども、絶縁してもよかった気がする。
少なくとも、先生ならそうしていたかも。
という訳で、想像以上に重いというか重厚な内容の話だった。
びっくり。
タイトルにある悪役令嬢の件は、前述の歪みの原因の一つにはなっているが(家族仲をよくしないと破滅フラグだったので、シレーナは家族の問題を抱えることに)あまり重要な要素ではなく。
何故、先生ことフォードがシレーナを家族から離して隔離していたのか。
その謎解きと、シレーナが今後の生きがいを見つけていく物語だった。
ここで、シレーナが前世で海に関わる仕事をしていたことが活きてくる。
様々な設定が様々な場面に活きてくる構成になっているので、その設定力や構成力が凄いと感じた。
また海の動物たちが癒しになり、最後には素の先生も見られるし、重厚さとの緩急差もよかった。
のんびりまったり読むというより、背筋を伸ばして真剣に考えながら読む系かなと思う。
タイトルにある改心が無くてもいいのかなーといった内容でした。無意識や、悪気はないんだけどなーと思うことは日頃でもよくあることですが、死に直結するような結果になることは頂けないですね。それはダメでしょう。ドロドロした内容かと思いましたが、爽やかで水族館にいる感覚になりました。魚と戯れたいですね、
思っていた悪役令嬢ではありませんでした。乙女ゲームの悪役令嬢として転生したヒロインですが、ごく普通の令嬢でした。改心しても、といいますがヒロインが生まれ育った中で改心する理由はないです。あくまで乙女ゲームの悪役令嬢にならないために、くらいです。初恋の人がさらってくれました、も命が危ないところを保護さ...続きを読むれていただけなのでタイトルから想像する話ではなかったです。
家族に頼られ自己犠牲があたりまえのヒロインがそのおかしさに気付き自立し愛する人と暮らすお話でした。