あらすじ
【電子書籍特典として書き下ろしショートストーリー&カバーイラスト全景を特別収録!】
乙女ゲームの悪役令嬢に転生したシレーナ。シナリオに背き平穏に生きるはずが、婚約破棄の末に義母のドジで命の危機に!
初恋の相手、フォードに救われるも「……帰しませんよ、あんな家になんて」そのままさらわれて!?
閉じ込めると言いながら優しく甘く支えてくれる彼との生活は、本当の平穏と夢を追う喜びを蘇らせて――
2回目の人生、自分を幸せにするのは「私」自身! 覚醒したシレーナの起死回生ストーリー!
巻末には、電子書籍特典として恋人になったシレーナとフォードの甘いひとときを描いた書き下ろしショートストーリー『特別編 初めての恋は』、
および鈴ノ助先生の美麗なカバーイラスト全景を特別収録!
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わかる気がするお話
作者様買いです。誰にでも優しい聖女みたいなキャラは理想ではあるかもしれないけど、実際は無理ですよね。ヒロインは壊れそうになっているのに気づかない。家族は甘えに気が付かない。周囲の人の方が真実が見えているというのは、流石に作者様の視点だなぁと思いました。すっきり一冊にまとまっているのもお勧めです。
Posted by ブクログ
ファンタジーなのだが、この話に出てくる諸問題は現実世界でも十分通じるものだったと思う。
海の環境問題にしろ、家庭内の問題にしろ。
特に後者は悪意のある人たちがいない分、より質が悪かった。
人に頼ることに慣れた人、その尻拭いをすることに慣れてしまった人、双方ともに自覚なし。
でも一度その均衡が破られれば、元にはもう戻れない。
前者は結局言ってしまえば自分可愛さに相手の普段を全く考えていないし、後者はただ搾取されているだけだ。
例え無自覚だろうと、それが仲良し家族だろうと、許されることではきっとない。
特にシレーナの場合は、そのせいで死にかけたのだから。
「失敗しちゃった、ごめんね」で許されるはずがないし、許していいものでもない。
最終的には話し合いで互いにその点には気付くけれども、距離を置くことに。
それもそうだろう。
シレーナは最終的には許す日が来そうだけども、絶縁してもよかった気がする。
少なくとも、先生ならそうしていたかも。
という訳で、想像以上に重いというか重厚な内容の話だった。
びっくり。
タイトルにある悪役令嬢の件は、前述の歪みの原因の一つにはなっているが(家族仲をよくしないと破滅フラグだったので、シレーナは家族の問題を抱えることに)あまり重要な要素ではなく。
何故、先生ことフォードがシレーナを家族から離して隔離していたのか。
その謎解きと、シレーナが今後の生きがいを見つけていく物語だった。
ここで、シレーナが前世で海に関わる仕事をしていたことが活きてくる。
様々な設定が様々な場面に活きてくる構成になっているので、その設定力や構成力が凄いと感じた。
また海の動物たちが癒しになり、最後には素の先生も見られるし、重厚さとの緩急差もよかった。
のんびりまったり読むというより、背筋を伸ばして真剣に考えながら読む系かなと思う。
もやっと
ハッピーエンドではありますが、家族関係にモヤっと感が残ります。死にかけた事情を思うと家族の縁を切ってもおかしくないのに、いつか家族に戻りたいというところがうーんとなりました。
悪役令嬢?
思っていた悪役令嬢ではありませんでした。乙女ゲームの悪役令嬢として転生したヒロインですが、ごく普通の令嬢でした。改心しても、といいますがヒロインが生まれ育った中で改心する理由はないです。あくまで乙女ゲームの悪役令嬢にならないために、くらいです。初恋の人がさらってくれました、も命が危ないところを保護されていただけなのでタイトルから想像する話ではなかったです。
家族に頼られ自己犠牲があたりまえのヒロインがそのおかしさに気付き自立し愛する人と暮らすお話でした。
匿名
何故監禁されたのか
恋のあれこれはあまりありません。
ザマァや、大立ち回り、復讐劇などもありません。何故本作ヒロインがヒーローに監禁されたのかにヒロイン自身が向き合う話
と
ヒロインが異世界の海洋世界を楽しむ話を
軸とした物語
結末は人により好みの分かれるところですが
ハッピーエンドではあります。
ゲーム世界悪役令嬢転生もの
ではありますが、正直なところ、ゲーム世界、悪役、転生のどの要素も
あまりストーリー上の必要性は無い感じ