【感想・ネタバレ】青薔薇アンティークの小公女【電子特典付き】のレビュー

あらすじ

◆◇◆『龍に恋う』シリーズの道草家守が描く、新たなマイ・フェア・レディ物語!◆◇◆

身寄りを亡くし、絶望の淵にいた少女ローザ。彼女はある事情で、居場所も母の遺品すらも奪われた。そこに手を差し伸べたのが、美貌の貴公子アルヴィンだったーー。
ローザは看板娘として、妖精と花のモチーフを蒐集(しゅうしゅう)した彼の店に勤めることに。地位と財をもち、一風変わった彼の優しさに触れて、次第にローザは生来の聡明さと凛と美しい佇まいを取り戻していく。
一方、アルヴィンが伝承上の妖精に強い関心を寄せる背景にも、秘めた過去と哀しみがあり……?
伝承に託された謎が、孤独な二人の魂を救う。西洋幻想浪漫開幕!

◆◇◆妖精の伝承が薄れた産業革命時代。孤独な少女と銀の貴公子が、かけがえのない愛を見つける。これは時代に忘れられた、優しいフェアリーテイル◆◇◆

※特典として、同著者『龍に恋う』のキャラクターが登場する書き下ろし短編ストーリー「乙女と薔薇と花言葉」を収録。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

人はそれを「一目惚れ」という。
人の感情の機微に疎くなってしまった、ゆえに細やかな観察でもって感情を読み取っていた彼が遭遇したのは、きっとそういうこと。

『龍に恋う』が和風なお話に対し、今回は固有名詞を変えつつも、厳格な階級社会に燻んだ空、妖精とくれば勿論。
つまりは、イギリスをモチーフにした物語で、作者さまの作風の広さに驚いた。
有名な妖精の蘊蓄話も楽しかったし、アンティークとして登場する小物類が個人的に初耳な物が多く、新鮮味もあり、画像検索しながら読むのも楽しかった。

妖精のいたずらを思わせる事件はありつつも、基本的には現実的な解釈ができる話ばかり。
但し、アルヴィンが抱えている問題は別である。
前述の感情が分からなくなった件もあるが、ラスト付近で発覚する「祝福」は完全にファンタジーのそれである。
つまり、現実的な解釈が通じない部分もあり、それがまたイギリス的である(個人的感覚)

主人公のローザも謎が多い。
階級にそぐわない上品な言葉遣いに振る舞い。
目に宿る不思議な色。
イギリスモチーフなので、チェンジリングを疑ったが、そうではなさそう。
彼女の身の上は作中で多少明かされるが、全ては明かされないため、好きに解釈できそう。
今後シリーズが続くのであれば、アルヴィンが遭遇した件も含めて、彼女の血筋も明らかになるかもしれない。
そうなるなら、楽しみである。
というか、なって欲しいと思えるお話だった。

1
2022年05月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

内向的なヒロインがヒーローと出会って芯の強い女の子になっていくのが印象的でした。ヒロインはブラウニーと呼ばれていて冴えない子なのかと思ってたけど、本当はそうでもなかったんですね。これからヒロインが自信をつけていって欲しいです。後、靴磨きの少年と貴族の奥さんの話が良かったです。続きが読めたらなって祈ってます。

0
2022年07月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

労働者階級で日々を生きるのもままならない生活を送っていた少女が、ある日見初められて生活が一変。アルヴィンさんが見つけてくれてほんとによかった。祝福によって死なない店主とのやりとりがどうなっていくのか、これから本物の妖精に会うことができるのか気になります。ただ、エセルが灯台下暗し感がしますが。。

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2022年06月01日

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