あらすじ
親が決めた政略結婚とはいえ、相手を子供の頃から恋い慕っている伯爵令嬢のクロエ。ところが、婚約者であるその男性、オルドランド侯爵家の嫡男エルネストは、最終的にクロエではなく妹のエミリィを選ぶ。残酷な現実に打ちひしがれるクロエだが、そんな彼女にシスレーユ公爵家のレオネルが突然結婚を申し込んできて――。不遇な伯爵令嬢と愛を知らない小公爵の、契約結婚からはじまる執着×溺愛ストーリー!
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
面白かった
途中の軟禁に、これはソーニャですか!?と思わず聞きたくなる歪みですね…ってヒャッとなりながら読んでました。番外編では、妹夫婦もなんだかんだ収まるところに収まって良かったです。本編でのあまりのワガママっぷりにおまえら……と何回も思いましたが、やはり幸せなのはいいことです…。
レオはレオで変わったなぁ。閉じ込めと過保護、執着のコンボに、あの変化はいいのかな?とも思いましたが、クロエが幸せならOKです状態だよ!番外編での貶し言葉責め朗読を途中でやめたレオには拍手しましたし!
素直に謝れるしヒロイン大好きだし大事な言葉を口に出せるしで、わりと好きなヒーローでした!
イラストのレオもかっこよかったです。
あと、前作未読ですが、問題なく読めました!レオの言葉に対する王太子の反応の意味がちょっと分からなかったので、そこだけ、前作を読んでれば楽しめたのかな?という気はします(まさかお前も?のとこです)。
番外編までしっかりあって、充足感すごい1冊でした!
どんな悲しいお話かと読んでみると、後の方は皆んなバカップルみたいになってましたね。妹は本当にバカだったけど。この国の王太子がアレだからね。
男性側からの執着が凄い。まぁ、夫が妻に一途なのは、いろいろと平和かも…。
美しい絵に惹かれ、話に惹かれ
コミカライズから続きが読みたくなり小説版に手を出しました。ハッピーエンドなのは分かってましたが、溺愛ヒーローで良かったです。そして妹が姉大好きなのは意外でした!
匿名
選ぶのは自分
作家さん買いです。ヒロインがとてもしっかりしすぎていて、相手が気後れしてしまったのかな。あんな婚約者に選ばれなくて良かったです。そんなヒロインを、びっくりするぐらい溺愛するヒーロー。コミックも始まりそちら楽しみです。ヒロインの出産時、扉の向こうのヒーローの姿がとても印象的でした。
迷わず読んで欲しい
タイトルから、暗く重たい話かな?と思って、買ったは良いけど読んでいませんでした。読まなかった自分を悔やむほどに面白く、あっという間に読んでしまいました。
何事も考え方や視点を変えると、全く違うものに見えることがあると気付かさせてくれます。
完璧な人なんていないのだと。どれだけ努力したのかだけなのだと。
私も前向きな気持ちになります。
素敵な2人
最初ヒロインが可哀想で号泣しました。誰も味方がいなくてどんな理不尽にも我慢するしかないヒロイン。ヒーローも軽薄な感じで口先だけの男かと思いましたが、さすがの作者さん。全て大円団でした。妹も改心して良かったし、父もいい人でした。何より溺愛ヒーローでした。皆が幸せになって良かったです。
すごい、溺愛。
試し読みで、クロエのワガママ妹と都合の良い婚約者に腹が立ってつい購入しました。
そこに初恋?親友の王妃の婚約者に恋をしていたレオがクロエに求婚してきて…もう、先が気になりすぎて一気に読みました。
結局、クロエもレオも相思相愛。
レオの溺愛?と言うべきか、執着が正しいのか…とにかく愛情が余りあるほど、レオはクロエを愛しているわけで、若干重いがクロエも苦痛に感じていない所がなんともお似合いなのでしょう。
ある意味軟禁状態にされていたことすらクロエは気付いていない…。
あの、最初の求婚してきた頃には想像もできない程のレオの変わりっぷり楽しいです。
スピンオフ
どうせ捨てられるなら、のスピンオフでしたが読んでなくても話は繋がります。
でも読んでからのがより面白いかな。
まさかレオがあの人に片想いしてたとはビックリ!
しかしクロエは元婚約者のどこが好きだったのか?
レオがクロエへの溺愛に目覚めたあとのデレデレ感が良かったです。
監禁したがりは王家の血筋なんですかね。
今作のがイラストイメージがピッタリでした。
イラストのせいか王太子と王太子妃の印象まで変わって感じる笑
スピンオフ
「どうせ捨てられるなら…」の続編に出てきた、ちょっと軽薄なレオネルのスピンオフ。えっ?レオネルがアニエスに懸想してたの?から始まったのでビックリ。物語が進めば、クロエとの切ないすれ違いが結構続いたから、ヤキモキしたなぁ。お互いの思いが伝わった後は、レオネルのヤンデレ化が酷かったけど(笑)
産まれた2人の子供が女の子だから、王太子殿下のとこの王子様との幼なじみからの恋愛とか見たい!レオネルがめちゃくちゃ邪魔するだろうなー。
クロエが幸せを選べて良かった
ヒロインのクロエが、幸せになって本当に良かった。ただ、読後の今としては、どうしてもクロエの実父に怒りを覚えます。愛してる妻を亡くして、辛かったのでしょうが、わずか12歳の娘に甘えて、その上厳しく接し、妹には甘々。妹の面倒も全てクロエに押し付けて知らん顔。最後にクロエに手を差し伸べますが、遅すぎ。精神的な虐待に近いものがあると思います。妻を亡くした自分が悲劇の主人公かの様な態度は、妹そっくり。最低。
Posted by ブクログ
レオネル、お前もか!
途中まで「契約結婚」という枷に互いが囚われ、夫婦でありながら、思いは同じでありながら、決定的にすれ違っていた二人に切なさを感じたり、やきもきしていた筈なのに。
この国の男性は、女性を軟禁しないと安心できない病でもあるのだろうかと心配する羽目に。
まさかレオネルも、王太子と同じことをするとは思いもしなかった。
溺愛が暴走するとそうなるヒーローたちである。
クロエの場合は、それに気づいていなかったのは救いがあったけれども。
思いを寄せていた婚約者を妹に奪われるところから始まる契約結婚もの。
この元婚約者どの、思いのほか駄目男だったもよう。
俯瞰で見られるようになって気付くへっぽこぶり。
そして甘やかされた妹の考えの浅さと覚悟のなさ。
てっきりこの二人にはざまあ展開があるのかと思いきや、意外にも妹は改心し、寧ろ姉をレオネルから守るほどのシスコンに進化。
子供も生まれたことで、クロエの元婚約者の手綱を握れるほどに。
作中で一番成長したのは彼女だろう。
単純な「ざまあ」展開で陥れるのではなく、妹を改心させ、成長させたところに作者さまの優しさと愛の深さを感じた。
自分なら、多分安易に「ざまあ」展開にして溜飲を下げることを優先したと思うので。
慈悲深い展開。
変に「契約」を持ち出したばっかりにすれ違った二人だが、自分が選ばれることはないと悲嘆していたクロエを「俺が選ぶ」と手を掴んだレオネル。
軟禁の暴走は未だにドン引いてはいるが、まあ彼女への愛の深さの証左でもあるので。
生真面目すぎるほど真面目だったクロエが妹の前でもいちゃつけるようになったし、彼女が幸せならいいかとは思う。
最後に軽い緊縛プレイとなりきりプレイがあった気がするが、見ないふりしておくので。
欲を言えば、ヒーローがヒロインに惹かれる所は、もうちょい段階が欲しかったかなぁ。
あっさり好きになっちゃったかなって。
でもその後は大好きな両片思いだったので楽しかった。
ヒロインの家族関係が改まっていくとこも良かったです。