あらすじ
悪逆領主の娘として処刑された記憶を持つ少女・シャーリーは、なんの因果か前世で恋人だった現領主・カイドの館でメイドとして雇われる。
前世の記憶故に自罰的に生きるシャーリーを、周りが驚くほど気にかけ構うカイド。
しかしカイドは、前世のシャーリーと家族を断罪し処刑した仇で。
歪な二度目の恋物語は、静かに巡り始める。 分冊版第3弾。
感情タグBEST3
明るさと陰鬱さが共にある。
領地の現在と過去、現領主と主人公とが常に対比して描かれ、対照的な明るさと陰鬱さとが作品を彩ります。主人公と共に読者も領主にどう向かい合うべきなのかわからない、実に難しい作品です。
匿名
生前の夢を見て自分を戒めてるような切ない感じでした。生前の時に良くしてくれたメイドが戻ってきててその人の部下になり領主の元で働く…早く幸せになって欲しいです。
気になる
主人公の贖罪と領主となったヒーロー。なかなか心が痛くなるお話ですが、続きが気になります。主人公には幸せになって欲しい。みんなの優しさを受け取って欲しい…。
贖罪の思いがつらい。心をぎゅっと掴まれる気がしてすごく没入感得られるんですが、それだけにいつでも読みたいわけじゃなくて、少し離れる時もあります。
暗いテーマだけどお屋敷での受け入れられ方が明るくて救い。ジャスミンとカロンが好印象、ジャスミンはなんか声のイメージまであってすごく好き。
前世の記憶があるってヒロインが言ったせいもあって、ヒロインの前世が誰だったのか、領主さま推測できているんじゃないかな?って思ってしまいます。
歪な感情
今回はシャーリーの前世でのシーンから始まります。それは彼女が見た夢でした。領主カイドの建物付きのメイドになった彼女はここで前世で会った何人かの人と再会しました。カイドの元には来客がひっきりなして、彼女は少し戸惑っています。彼女はカイドが有能な領主であることは理解しているようですが、前世の記憶があるせいかカイドに対しては歪な感情を抱いているようです。
ヒロイン、積極的な悪はなしていないけれど、やっぱり責任はあると思う。だからって不幸になることが罰ではなくて、何かをなして返すことが責任だと思う。