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怒涛の10日間
生き返りでしかも推理小説。さらに、期限は10日間。ヒロインが、本当の自分を見つけながら犯人を探し当てる。ドキドキしながら読みました。旦那様とは、これきりなんですかね。ちょっと、焼けぼっくいに火がつくなんてないのかな?!
Posted by ブクログ
まさか殺された本人が甦って、自らその死の謎に挑もうとは。
タイムリミットは10日間。
その間に、女王は犯人探しもさることながら、タイムリミット後「再び」自分が死んだ後のことも考えて動かなければならなかった。
なかなかに難易度が高い。
自分を殺した犯人を探して終わり!で済まさないあたり、責任感の強い女王様である。
少なくとも実行犯は、割と早くに文章内で自白はしているが、全容は終盤まで全く見えず、先が気になって気になって一気読みしてしまった。
終盤になってその謎が明かされて、驚いたのなんの。
ネタバレになりきらないように言うと、昭和の名探偵、金田一の話に似た話はあったと思うが、それを西洋風の世界観で読めるとは。
そう、この物語、割としっかり本格ミステリである。
ミステリ的な謎解きをしながら、それで弟を改心させ国のための足元固めをするのだから、本当に難易度の高いことをやってのけたと思う。
本格ミステリで、タイムリミットもあるのでハラハラさせる話でありながら、ところどころにお茶目なところも。
特に女王の暴言は笑える迷言集になっているので、四苦八苦しながら語彙を捻り出している弟君とセットで楽しんで欲しいところ。
生き返ってからは、男性陣をばったばったと言葉のナイフで切り裂いていくので、爽快なのだ。
それでもタダで転ばなかった旦那さんは凄かった。
(そして、後で手痛いしっぺ返しを食う)
終わりはどうなるのだろうなと思っていたら、女王の甦りが「呪い」だったという点がキーになる。
呪いには勿論あれもつきもので。
跳ね返された呪いがどうなるのか、後は本編をご確認ください。
Posted by ブクログ
生き返ってから10日間というリミットがある中で、どういう結末を迎えるのか、ページを捲る手ご止まらなかった。生前、と言っていいのか分からないが、生前とは違う、オフィーリアの振る舞いが、弟や夫とそれまでとは異なる、それまでよりもより親しい関係を築いていく様子に、オフィーリアは予想しているし気持ちの上でも準備しているから良いけれども、もし10日後にオフィーリアの生が尽きてしまったら周りの人たちは物凄くショックを受けるのではないかとハラハラした。この先、オフィーリアが周囲とどんな関係を築いて、深めていくのか楽しみな終わりだった。
最後まで辿り着いたときの読後感はよし。
ちゃんとミステリーだった。
吃驚しました。ファンタジーな世界でミステリーを読まされるとは。
初手主人公死亡系は大抵タイムリープ物であるのに対し、こちらの作品は死人の生き返り(葬儀中)です。
やはり、こちらの方が気持ち良いですよね。その場で自分を舐めていた奴らのアホ面(死人が生き返れば、そりゃそうなるわな)拝める一つ目のざまぁがかませるのですから。
確かにミスリードの為の余計な情報を除外していけば、真相は至ってシンプルだったのでしょう。
ただ、解明前に読者に開示されていない情報があるので、読者が犯人を特定するのは難しいと思います。
デイヴィットが無理と感じる人もいるでしょうが、私は元サヤになる事は嫌だけど今の緊張感のある二人の関係はかなり好きです。
お互いにお互いを利用し合うドライな関係とか、敵であり味方でもある、のような。
そして、首を絞めた犯人はやっぱりお前か!と。
その犯人だけは、オフィーリアから見たその人物の行動を読んで「少なくとも首絞めたのはコイツじゃね?」と直感しました。
でもコイツは毒の事を知らなかった……でモヤモヤしていたら、解明シーンでスッキリ。成程な。そりゃ繋がらんわ、と。
一気に2巻まで買っているので、読むのが楽しみです。
ワクワクしながら読みました
誰かに殺された女王オフィーリア。妖精王の呪いが発動し10日間だけ生き返る。その間に自分を殺した殺人者を見つけなければいけない。刻々と時間が過ぎていくのに、犯人は?という話です。なかなか面白く読ませていただきました。カウントダウンなのも緊迫感を高めています。オフィーリアが生き返ってからの人生をイキイキと過ごしているのもとても素敵です。王配はクソッタレですけど。