あらすじ
「私も桐島くんのこと、二番目に好き」
俺と早坂さんは互いに一番好きな人がいるのに、二番目同士で付き合っている。
それでも、確かに俺と早坂さんは恋人だ。一緒に帰って、こっそり逢って、人には言えないことをする。
だけど二番目はやっぱり二番目だから、もし一番好きな人と両想いになれたときは、この関係は解消する。そんな約束をしていた。
そのはずだったのに――
「ごめんね。私、バカだから、どんどん好きになっちゃうんだ」
お互いに一番好きな人に近づけたのに、それでも俺たちはどんどん深みにはまって、歯止めがきかなくて、どうしても、お互いを手放せなくなって……。
もう取り返しがつかない、100%危険で、不純で、不健全な、こじれた恋の結末は。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
久しぶりに大衝撃を受けた一冊
ヒロイン2人の魅力もさることながら、この関係性のバランスの見事さ
はじめタイトルを見た瞬間、当然どっちかがメインヒロインで云々と思うが、
いやいやどうして、完全に裏切られました。罪深い深い愛情を読みたいあなたにぴったりな一冊
最後まで読めるかな。。。
ドキドキハラハラする!
世間ではダメとされていることをするということはやっぱり背徳感があり、見ていてとてもドキドキするし、面白い。
早坂さんの崩れ具合がとても良い。
Posted by ブクログ
最初から最後まで狂ってました。(むっちゃいい意味で)
それでもって畳み掛けるようなラストへの展開の持って行き方+最後の2枚のイラスト。思わず「あっ!
読み応えがある
これは物語に感情移入してしまったら、途中で読めなくなるような作品でした。
先に進むのが勿体無いと言うか、先に進めたくないような甘くて切なくて、そしてまるでキャラが生きてるようでした。
現実的に、一番同士が恋人同士になれることなんて少なくて、付き合い始めは妥協でも付き合っているうちに一番になる。
そんな気持ちが、とても上手に表現されていました。
しかし、ちょっとだけ客観的に見ると、世間ではこれを不倫とか浮気と呼ぶんですよね。
新しい愛情、付き合い方の模索ではなく、よくよく冷静になってみたらそこら中に転がっている不倫話とあまり変わらないのかも知れない。
一番可哀想なのは、何も知らずに何も悪くない先輩……ですね。
だって、愛する人や信頼する後輩、一軒好意を寄せてくれているような女性の全てに裏切られているんですから。
人はこうやって不倫するんだなぁなんて、そんな感情なども含めて、とても読み応えのある良い物語だと感じました。
次巻が楽しみ
なんかラノベらしくないラノベ。文体がもう少し硬かったら純文学ぽい純愛小説みたいになっていたかもしれませんね。女子高生と男子高校生の願望と本音と建前と欲望と希望・・・のような色々な気持ちが正直?に表現されているのかな。次巻が楽しみです。
芥川賞が視野に入るなぁ。
面白いです。
読みやすいというところではラノベ的だけど、中身はラノベ的じゃないです。
続巻のために、後半やや調整した雰囲気もあるけど、厳しく締めて1巻で完結なら、突き抜けてたかも、と思うと、そういうのも読みたかったですねー。
Posted by ブクログ
基本的に、男性は片手で恋ができるけれども、女性は両手で恋をするわけで、2番めの彼女でいいから、の理論で損するのって、一方的に女性だと思うんですよね。。。
と言ったあたりをうまいこと記載してくれたのが本作な気が。
これラノベだっけ?と思う程度には不謹慎な描写が多くてびっくりです。