あらすじ
宿敵・木久地との対決。宗一郎、木久地、両者ともこの戦いだけは避けられない己が定めと考え、それぞれに最後の決戦に備えて準備に怠りない。そして迎える「十二日卯ノ刻烏野神社」両名の存在意義を描けた決闘が始まる。ともに剣に憑かれた二人の男。より深くより黒い動機を持つ者が勝つのか?その深い闇から解放された者が勝つのか?さらには、勝利の果てに何があるのか?
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Posted by ブクログ
最終巻〜〜〜〜〜
本当にいい作品でした。なんだろうすごくタメになるとかじゃなくて、ただ物語として、良質なものに触れることができた。生きていくことに楽しみを与えてくれた、という感が強くてうまく言語化できないのだけど
以下徒然
完全に家臣ムーブ森くんなんだけど、時々「瀬能、死ぬな!」って昔の友達ムーブになるのが可愛い
「お勝、行くよ」と他の客が来たから出るねというのと、もうこれで最後の別れというのを掛け合わせる宗一郎も素敵なんだけど、それに敏感に「これ切りなんだね、宗さん」と縁が切れることに気づいて、でもそれを質すわけでもなく、静かに見送るお勝〜〜〜〜〜涙涙涙
あの二人の顔だけのページ、好きだった、、
そうして見送った後で、ようやく涙を流すお勝、、カッコ良すぎるんだよ、、
メシを最後託すのもなんか良いし、そのメシがまずは刀を抜こうとしているのも可愛く切ない、、
みつ屋の団子を食べたいという「我儘者がおられての!」と相変わらずな森改めて大村崎&宗一郎ペア、可愛い〜〜
年老いたメシ肩に乗せてるのも良い、、
至極の作品
緊縛した敵との勝負。敵の命をとる代わりに、主人公は腕を失う。一瞬悲劇の様に感じるが、主人公は、同時に剣の呪縛からも解き放たれる最高のラスト。大好きな松本大洋先生の作品の中でも、個人的には上位にくる名作だと思います。