あらすじ
夢もとりえもない平凡な日々を送る甲斐一気はイキオイで自衛隊に入隊。そこは新生活一週目にして早くも銃を持たされるオドロキの世界。若き候補生たちは3ヵ月の教育訓練に挑む。自衛官になるための最終試練・25km行軍中のイッキたち。極度の疲労・雷雨による寒さなどで、思うように体が動かない広瀬がしたのは、「もうやめる」という選択で――!?
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「どうせ働くならよく分かんねぇ一人の社長(やつ)のために働くより 国(1億人)のために働くほうが面白そうじゃねーか!」
そんな一言を軸に、一人前の自衛官を目指す「自衛隊マンガ」です!無鉄砲で熱く、感情のまま行動する主人公は、レスキューマンガなんかでは王道といえば王道ですが、『ライジングサン』は自衛官の細かいディテールにも凝っているので既読感はありません。
キーホルダーやアクセサリーとして一般化してる「ドッグタグ」の用途や、自衛官のズボンのボタンの硬さ、宿舎でのシーツの敷き方など、描写が細かくて感心!!
そして何より、今この時代に「人命救助」や「災害現場」を描くことには、他のテーマのマンガを描くのとは異なった使命感があったことと思います。「災害現場」を描くことへの作者の気遣いや苦悩も、作中から感じ取って貰えれば嬉しいです。(書店員・アンコウ)
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
富士樹海の訓練は、広瀬の脱落宣言から、広瀬を気遣いながらも自候生達が本音をぶつけ合う。おかげで低体温症への流れが無くなったのは漫画としても、自衛官としての絆=同期の桜としての連帯感が生まれようとしている描写だ。新海班長の独白は、若い読者に自候生の適材適所を説明する。イッキの滑落が、これでもか~と物語を盛り上げるぞ!