あらすじ
ショコラティエとして着々と評価を上げる爽太だが、恋の出口ははまだまだ見えず。サエコへの想いを新作づくりへの情熱に変え、今日も彼女の来店を待つのだけど…。そんな中、同じく片想い恋愛中の同僚オリヴィエや薫子には、ちょっとした春の予感が!?
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甘いけど、ほろ苦い。まさにチョコレートのような恋愛模様を堪能できる作品です。
オンナの可愛さの裏にあるしたたかさ。それが分かっていても落とされるオトコの性。水城せとな先生は、ヒリヒリするような恋愛を描くのが本当に上手い!
人妻になったサエコを諦めきれずに、押したり引いたりして彼女の気を惹こうとする主人公・爽太に呆れることがありつつも、常識や理屈ではどうしようもないのが恋愛か…としみじみ(´-`) 一見幸せそうなサエコの満ち足りなさや、陰ながら爽太を想う薫子の踏み出せない気持ち、セレブ王子なオリヴィエでさえままならない恋…。その人が幸せか不幸かなんて、他人からは本当のところは分からないものですね。
片想いだらけのこのお話も、巻を追うごとにそれぞれの心境に変化が。最終巻まで一気読み間違いなしです。(書店員・鮭)
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Posted by ブクログ
1~6巻まで読んだがこの4巻が一番好きだった。
男性でも楽しめる少女漫画。
全体を通してオリヴィエとリクドーさんが好き。
特にこの巻でリクドーさんが関谷に対して「そんな生活を続けたらあっという間に3040になるわよ」というのが刺さりました。まさにそのとおりだと。
Posted by ブクログ
面白くなって来ました。
ここまでは何事もうまくいっていたサエコが、現実を思い知ることに。
お金があって、買いたいものを買えて、家事をやっていればOKが幸せとは限らない。
自分にはもっと違う生活がって思うのかな。隣の芝は青く見えるみたいな。
そういえば、旦那さんがサエコのことを呼ぶときは、漢字表記になってる・・・夫婦関係の現実を表しているのかな。
オリヴィエとまつりちゃんはやっと付き合えました。でも心はまだ一緒にはなっていないから、オリヴィエが悲しそう。頑張れオリヴィエ。
関谷さんも好きなキャラですね。考えていないようで、はっとさせるような事をサラリと言うから侮れない。
Posted by ブクログ
サエコって病んでるよなーと、しみじみ感じた第4巻でした。
爽太の駆け引き(もしくはビビリ)による拒絶、線引きに対して、サエコが必ずやり返すところが、まず凄い!
また、この巻では、専業主婦として家に縛り付けられ、モラハラ気味な夫に、不満が募っている様子が割とリアルに描かれています。後半では、主婦業を「お仕事」と割り切る様子も見せますが、この先どうなっちゃうの?って感じです。
一方、まつりは、不毛な恋を切り捨て、それを知ったオリヴィエから熱烈アプローチを受け、交際スタート。付き合ってるけど、片想いって感じのオリヴィエがちょっと不憫になりました。まつりも、人としてはオリヴィエの事が好きなんだろうけどなぁー。うまくいかないですね…。
爽太に関しては、もう病気だろう!サエコに片想いしてないと生きていけないに違いない!とさえ思えてきました。
女性目線だと、えれなのほうが好感度高いんですけどね…。
Posted by ブクログ
面白かったぁ。およそ1年ぶりの失恋ショコラティエ。
オリヴィエとまつりちゃんが!!
オリヴィエかっこよすぎる!
「都合がいいのは悪い・・」のは、笑顔で「誰か困る人いる?」と。
強引に押せ押せだけど、言葉の甘いことったら。
「あんまり深く考えないで とりあえず僕と付き合おう?」
いいな、まつりちゃん!
辛い恋の後は、こんな美味しいデザートのような恋がいいと思うよ!!
鼻血ぶーだわ、ぶー!(←オバハン)
サエコさんとソータも、進んでないようで、何かぼちぼち進んでますねぇ。
もやもやのサエコさんの欲求不満が、爆発寸前な感じ(笑)
絶対好きになれないキャラだと思っていたのに、今巻のサエコさんは、ちょっとかわいかったです。
次巻は来年かなー。たのしみぃ♪
Posted by ブクログ
薫子さんの、初めて爽太くんに会った時の印象は
「別に」から始まる回想がとてもリアル。
シェフの息子さんとして出会った訳だし、無理もない。
付き合っている人が別にいて、運命の出会いなんて
なる訳もない。
六道さんが世界を常に広げていけとアドバイスしてくれるのが
良い上司であり人生の先輩だ。
それに従う関谷くんも素直だし、六道さんのことをリスペクトしているのも良い。
『年だけ取ったって成長はしない』というのは
本当にそのとおりだと思う。
関谷さんは喋らなすぎだけれど薫子さんは喋りすぎ。
「気遣うわー」って思っちゃうところが
ちょっと上から目線で良くないなと思ってしまう。
それに流石に爽太のプライベートをぺらぺら喋るのは無いだろう。仮にも自分の上司であり店のオーナーシェフなのに。
関谷くんは自分ならぐだぐだ引きずるのが嫌だし
六道さんは粋な振り方してくれるだろうし
と言っているだけで、しかも規模も違うし一緒に考えんなよって話かも
とフォローもしてくれているのに
薫子がネガティブなところが引っかかる。
そういう素直になれないところが、薫子らしいところでもあるのかもしれないが。
関谷くんは感情が表に出ないだけで
面白かったとか連絡先聞きそびれたとかちゃんと考えているところが良いし
六道さんに茶化されたとき
『「そんな気起きるわけない」ってなんすかそれ』
『この先そんな気が起きなかったら
それはあの人に対して俺になんにもできることが
なかったってだけのことっすよ』
と答える誠実さが好き。
サエコが愚痴を言おうとしても聞いてくれない友達が辛い。
友達に悪気はないのは分かるが、頭から今が幸せとか
暇だと決めつけて自分の考えを押し付けているのが辛い。
母親もまともに聞いてくれない。
押し付けてくる旦那に疲れて息抜きしたいのに
これはしんどいだろう。
専業主婦を仕事だと思って嫌なことも全うしよう
と切り替えた矢先に勝手なことをするなと怒鳴られて
頭働かないヤツ呼ばわりされるのもきつい。
それが『普通の主婦の正しい姿』と言われても
だったら専業主婦はどこで息抜きをして自分に戻れば良いのだろう。
必死で足掻いているつもりなのに
高いところにいけてない感じでどんどん水位が上がってくる、その感じはとてもよく分かる。
苦しいのも楽しまなきゃやってけないというのは真理だが
難しいとも思う。
オリヴィエが自分で両思いじゃないと言いながら
まつりと付き合っている姿も苦しい恋愛だと思う。
オリヴィエが言うとおり、なんだかんだで爽太とえれなが
一番良い関係を築けているように見えるのに
その二人は恋人という関係ではない。
うまくいっているように見えるものも本当に軋んでいること、現実世界ではそんなことばかりなのだろう。
Posted by ブクログ
酔って関谷さんに爽太の事愚痴る薫子さん見てますます苦手になった。爽太の事好きな事認めることもできずにただサエコやえれなの事悪く言ってなんか無理。リクドーさんの勘違い面白かった。オリヴィエとまつりついに!と思ったけど、まつりはまだ心ここに在らずって感じなのね。それもわかってて付き合うオリヴィエ大人だけどやっぱりまだ切ない。サエコがあんまり幸せじゃない結婚生活してる事が明らかに。でもそれが正しい主婦の姿。そう言われるのもわかるかも。でも私はサエコの気持ちもわかっちゃう。
Posted by ブクログ
3巻までもリアルだったのですが、4巻はリアルすぎて読むのが重たいくらい。
特にサエコが、「奥さん」役に徹しようと決意したところが読んでて苦しくなるほどです。
家庭で演技しなければならない、そんな人世の中にたくさんいるんだろうなー、
と人生経験少ないですが思いました。
2巻あたりは、片思いの孤独が強調されていましたが、
この巻は傍から見てると上手く見えている夫婦・カップルの孤独、
人の世ってそういうものなんだよって言われてる気がします。
Posted by ブクログ
薫子さん…めっちゃ思わせぶりだったのに、まったく恋の予感じゃなかった!!(´△`)↓
サエコさんは我儘すぎだと思う。まぁ旦那も悪いけど。
でもそのおかげ(?)で小悪魔さにまた一段と磨きがかかってるなぁ~。
オリヴィエとまつりちゃんは、ようやく付き合うことに*
これからなんとかラブラブになってほしいねぇ❤
Posted by ブクログ
薫子さんのデートは個人的にはフライングだったようで、実はデートではなかったヲチに僕は大分がっかり。
でも、悪いカップルではないと思うんだけどな。
薫子さんには悪いけど、爽太と付き合うよりは、そっちの方が全然バランスとれてるし、穏やかな生活ができる気がする。
で、オリヴィエは結局、まつりと付き合いだして、やたらベタベタ。
甘い生活。
でも、どうしてもテンションの差が拭えなくて、これはもう一波乱ありそうだなーとか考えたりもします。
両思いのように見えて、片想いだったり、恋愛って本当難しいですよね。
黒いふりして全然黒くない爽太のいろいろがちょっと切なかったりするくらいに、辛いんだけど。
外から見たら、幸せオーラいっぱいの人だって、そうじゃないこともあるんだよなーとは思います。
この二人の着地点がどの辺りになるのかを楽しみにしながら。
Posted by ブクログ
☆3.7 (お話は、まだまだ途中ですが・・・)
相変わらず、入れ混じる人間模様が複雑で、面白いかったです。個人的にはえれなが好き。サエコさんのターニングポイントは、吉と出るのか凶とでるのか、と気になります(特に予告が!)。全体的に、いい感じで面白いし、今巻、ある意味、色んな人間関係の展開もあったのですが、爽太とサエコのすれ違いと妄想の展開には、ちょっとだれてきたかも。今後の展開は分からないけれど、実際の話、タイミングの合わない二人っていそうだなぁとか、ちょっと思ったりもして。オリヴィエの解析には、うんうんと、うなずいてしまいました。
それにしても、美味しいチョコが食べたい!!って思ってしまう漫画です。
平行して読んでいるアリスよりも、こっちの方が好きかも。