あらすじ
大ヒット映画「トワイライト・ウォリアーズ 決戦! 九龍城砦」原作続篇! 若き龍捲風の青春を描く
いつか、阿祖は天を駆ける龍となる──。1950年代香港。貧しい労働者だった阿祖は、いかにして〈龍城幇〉の頭目、龍捲風となり九龍城砦を統べるにいたったのか? その裏には、彼の人生を揺るがす男との出会いと別れがあった──。《九龍城砦》シリーズ第二弾
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Posted by ブクログ
九龍城砦シリーズの二冊目を読んだ。
本作は一冊目からの前日譚で、主人公は九龍城砦を統括する〈龍城幇(ロンシンボン)〉の頭目、龍捲風(ロンギュンフォン)の若き日の物語。一冊目がトンチキで少年漫画っぽい痛快さだったのに対し、二冊目は戦闘描写がぐっとスマートになり、ノワールな雰囲気になっている。
舞台は1950年代の英国統治下の香港。中国本土から大量の難民が押し寄せ、社会は混沌としていた。その中で幅を利かせていたのが<青天會(チンティンウイ)>という組織。力で物を言わせる<青天會>に抗うため、龍捲風は仲間を集め、〈龍城幇〉を立ち上げた。
「龍頭」とは組織のリーダーのこと。<青天會>の龍頭はゴリゴリの悪役で粗野そのもの。一方、主人公の龍兄貴は春風のような知的な爽やかさと鮮烈な拳を併せ持つ色男。
古典的な「旧体制 vs 新興勢力」「悪 vs 正義」の構図でありながら、両者の個性をパキッと書き分けることで、対比の妙が生まれている。個性と個性の殴り合いになっていた。熱いぜ!
名もなき一人の青年が成り上がっていく物語でありながら、全てがハッピー大団円というわけでもない。龍兄貴は優秀すぎるがゆえにうっすらとした孤独を抱えている。やっと心から親友と言える友に出会えたかと思ったら、その人は宿敵〈青天會〉のメンバーだった。「切ない。ロミジュリかよ。」と思って読んでいたけれど、実際に作者が「ロミオとジュリエットの友情版」と言ってたらしい。そんなコテコテな。嫌いじゃない。(むしろ好き。)
一冊目で覇者として登場する龍兄貴を知っている分、「どっちの勢力が勝つのか」は最初から分かっている。それだけに、ひと時代を築いた組織〈青天會〉が崩壊していく様にも哀れさを感じた。
……しかし、この先で一冊目のあのあっけらかんとして快活な主人公、陳洛軍(チャンロッグワン)の物語に続いていくのかと思うと「ンーフフフ」となってしまう。他の登場人物たちも「これが!これに!?」というポイントが沢山あって嬉しくなった。
どんなことが起きても未来は続いていく──そんな根明なメッセージを感じて元気になれる本。一冊目の明るさが二冊目の過去まで届いている。重めの過去編を続巻に持ってきた構成は、シリーズとして実に良い。この先、彼らにどんな苦難が待ち受けていようともきっと切り抜けくれるはずだと期待してしまう。他の巻もぜひ読んでみたい。
Posted by ブクログ
プロローグ
湿度の高い闇が、更に深くなる
今は無き九龍城及び50年代の香港の街並みを
暴力、欲望、記憶をレイヤー状に重ねてみせる
路地は狭まり、視界は曇るが、物語の輪郭は逆に
研ぎ澄まされていくようだ
映像と活字とが混在し、あたかも漫画のような
ヴィジュアルをもって脳内に吐き出されていく
1本の映画を観てるよう
そんな感覚を覚えた!!!
本書
『九龍城砦Ⅱ 龍頭』★4
香港映画史上歴代No.1を記録した
映画『トワイライト・ウォーリアーズ』の原作
『九龍城砦 囲城』の続編かつ前日譚となっている
まぁ、こちらは超個人的な選書なのでお勧めは
しませんが、、、
この作家さんは、元々小説が本業ではなく、漫画のお仕事をしていた方なので、文章自体は少々稚拙だ
ただ、物語としては非常に面白く、少年ジャンプの如くスラスラと頁が進んでしまう
そして、プロローグの通り文章を読んでくと
漫画のようにヴィジュアルが降ってくる
そういった意味では、逆に上手いのかもしれない
終章が早く読みたい!
そう思った!!!
エピローグ
暮れなずむ夕日を背に、一人掛け用の安楽椅子(登場19回目)で本作を読み終えた
絵に描いたような所謂“勧善懲悪”物語
恥ずかしいぐらいが、かえって清々しくて好感が持てる
己も清々しく生きていきたい
先ずは年末ゆえ美容院に行こう!
そう思った(¯―¯٥)8v♪
完