あらすじ
状況が飲み込めないままレイチェルが連れて行かれたのは、北極だった。棚氷に埋まった巨大な隕石から等脚類の化石が大量に発見されたのだ。これは地球以外にも生物が存在する証拠であり、まさに世紀の大発見だった。選挙戦は一気に逆転し、大統領が対立候補の娘である自分を情報分析官に選んだ理由を悟る。だが、科学者チームと調査を進めるうちに、レイチェルは信じられない謀略の深みにはまりこんでゆく……。
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Posted by ブクログ
安定のダン・ブラウン。初めてラングドンシリーズ以外を読んだが、しっかり面白かった。ただ、内容については、テーマ性は毎回異なるものの大きな流れは似ている気がする。ある意味、先が読めないようで、ダンブラウン的にはこうだろうと、予測できてしまう感じ。まあ、それを差し引いてもエンターテイメント性、文学性、ミステリー性、インテリジェンスいずれも高いレベルを兼ね備えたすばらしい作家であると感じる。
Posted by ブクログ
面白かった。
ダ・ヴィンチ・コードとか天使と悪魔並のどんでん返しなんて無いでしょってどっかで思ってたからか、そこまで疑うこともなく普通にテンチが黒幕やろうと思ってしまってた。何よりも誰よりも上手の指揮官がいたとは。
どう見てもセクストンが所謂悪役というか、「最終的に倒されるべき腹の立つ敵」的なポジションやけど、それとは別に「犯人」的存在もいて、単純な敵味方の二極構造じゃなかったところが、掴みにくかったけど面白くもあった。
めーちゃくちゃよく作られてる話。すごい。
けどこの人(ダン・ブラウン)はアメリカ大好きアメリカ人なんやろなって思った。世界一の国家アメリカって思ってはるんじゃないかな。『天使と悪魔』でキリスト教第一主義みたいなことも感想に書いたけど、それに近いものというか。
普段は結構同じ作家さんの本を続けて読むことが多いけど、なんかそのアメリカアメリカしたところ、要するに強大な軍事力とか、最先端の軍事的技術とか、兵器とか戦闘機とか、そういうのに疲れて、ちょっと一旦ダン・ブラウンはもういいやってなった。次の本は違う人のを読もう。
Posted by ブクログ
一気に下巻読み終わった~~。
面白かった~。で、最後はスッキリ終わってめでたしめでたし。
ハリウッド・エンターテイメント的な壮大さでスピーディーな展開が、映画を観てるように感じさせてくれる。
途中、船の上でのアクションシーンがいまいち、イメージしづらかったので、星4つ。
上巻を読んでるときは、テンチやエクストロームが一番悪い奴だと思ったけど、まさかアイツだったとは!
でも、一番イヤな奴だったレイチェルの親父・セクストン上院議員が、ああいう結果になって「ざま~みろ」と笑える結果に終わってよかった。
女を舐めたらあかんでー。
でも、もし本当の隕石を発見して、そこの虫が入ってたら。。。。と思うと、宇宙の世界はミステリアスでロマンがあるよね。
NASAに税金が半端なく使われてるのには、やっぱり疑問を抱きたくなっちゃうけど、でも、やっぱりそれもやむおえない事なのかな~。
やっぱり、ダン・ブラウンの本は面白かった。
Posted by ブクログ
魅力的な女性主人公二人が数々の窮地をどのように脱するか、大統領選の行方がどうなるか、興味を掻き立てられる展開が続き、一気読みできてしまう。
上級顧問のマージョリー・テンチが黒幕の指揮官で、NRO局長のウィリアム・ピカリングを第四の脅威として排除するよう命じたのだとミスリードされてしまった。してやられた。
ミルン棚氷に埋め込み用の竪穴があったことを示すGPRのプリントアウト。
NASAの化石に似た現存するワラジムシの画像。
海底でも球粒ができるとの論文。
球粒のジルコニウム量が極めて低いことを示すマイクロプローブのデータ。
などなど、隕石が偽物である証拠が面白いくらい次々に見つかっていくあたり、やっぱり映画制作を意識した映画向けのエンタメ作品で、映像で見る方が楽しめると思った。
Posted by ブクログ
世紀の大発見とされた地球外生命体の化石が残った隕石。
しかしそれは国家的な陰謀の影に覆われていた。
偶然、その秘密を知った主人公たちは命を狙われる危機に陥っていた・・・。
下巻はかなり良いペースで読めました。
手に汗握る展開がひたすら続く、といった感じだったからでしょう。
ただ・・・ラストのオチはちょっと「これだけ?」と正直、拍子抜けでした。
まぁ、あの展開だと、あんな感じにもっていくしかないのかな、とは思いましたけど、もうちょっと捻ってくれてもよかったかも(笑)
デセプション・ポイントを読んで、私は政争劇は向かない、ということが判りました(笑)
「首都消失」でもそうでしたから間違いないみたいです(^^ゞ