【感想・ネタバレ】樅ノ木は残った(上)のレビュー

あらすじ

仙台藩主・伊達綱宗、幕府から不作法の儀により逼塞を申しつけられる。明くる夜、藩士四名が「上意討ち」を口にする者たちによって斬殺される。いわゆる「伊達騒動」の始まりである。その背後に存在する幕府老中・酒井雅楽頭と仙台藩主一族・伊達兵部とのあいだの六十二万石分与の密約。この密約にこめられた幕府の意図を見抜いた宿老・原田甲斐は、ただひとり、いかに闘い抜いたのか。

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Posted by ブクログ

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『樅の木は残った(上)』/山本周五郎/★★★★★/伊達騒動を題材にした歴史小説。兵部に対して甲斐さんはどうやって闘っていくんだろ?中巻も早く読みたい!上中下まであって一巻でもかなり長いけど、いろんな人間のドラマが並走していく展開に飽きないですね。

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2012年01月09日

Posted by ブクログ

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面白かった。
但し後味は限りなく悪い。藩の為、長年の艱難辛苦を耐え忍んだ主人公が最後は一族切腹、奉公人離散の目に合わねばならぬのか?
武士道と言うかも知れない。改易された家名は名誉回復の希望もなく関係者を全て絶望の底に叩き込んだ。
こんな世界をどう肯定せよと言うのか?

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2021年01月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

<上中下3巻を通してのレビュー>

仙台藩主・伊達綱宗、幕府から不作法の儀により逼塞を申し付けられる。
明くる夜、藩士四名が「上位討ち」を口にする者たちによって惨殺される。いわゆる「伊達騒動」の始まりである。
その背後に存在する幕府老中・酒井雅楽頭と仙台藩主一族・伊達兵部とのあいだの六十二万石分与の密約。この密約にこめられた幕府の意図を見抜いた宿老・原田甲斐は、ただひとり、いかに闘い抜いたのか。


山本周五郎氏の作品は初めてなのです。

「伊達騒動」をあまりよく知らないのですが、原田甲斐をこの観点から描く作品の新鮮さが感じられました。
幕府の大藩潰しを背景に様々な密約が立ち込めて諸大名が苦しむ中、幕府老中の権力の凄まじさと、己の欲に貪欲な人々の生き様、権力に踊らされている人々の哀れさが伝わってきました。
この作品では原田甲斐が、隠密に伊達安芸派に所属していながら相手方の不正を暴く立場になっていますが、一人の力でどこまで成しえるかが疑問です。
ただし、この作品での原田甲斐という人物には脱帽します。

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2019年03月29日

Posted by ブクログ

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出てくる人が多すぎる。オッペンハイマーを超える。詳しい人物説明は有り難いけど私には映像がないと無理っぽい。名作なのだろうけど。

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2024年04月22日

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