あらすじ
<モービィ・ディック>との遭遇をまえにして、さまざまな国籍の多岐にわたる人種をのせた、アメリカを象徴するような捕鯨船<ピークオッド号>の航海はつづく。ほかの船との<出あい>を織りまぜながら、鯨と捕鯨に関する<百科全書的>な博識が、倦むことなく、衒学的なまでに次から次へと開陳されていく。新訳。(全3冊)
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Posted by ブクログ
読者が期待するエイハブ船長と白鯨との死闘にはまだこの物語は突入しないようだ。衒学趣味で鯨に関する博覧強記の解説と哲学的考察が続く。しかし、鯨という実在の物体、具体的な生き物を通してしか哲学的考察を深めるに至らない、すなわち、哲学的考察そのものを目的とすることに照れがあるように感じさせるのは、罪とは罰とは、と問うていくドイツ文学やロシア文学とは異なるアメリカのプラグマティズムのゆえに、なのだろう。下巻も楽しみだ。