あらすじ
著者が自選した傑作3編+書き下ろし新作!
山奥のホテル『奥多摩荘』で、国会議員・梶原竜之介の七十歳の誕生日を祝い、後継者となる息子をお披露目するパーティが開かれる。招待された麗子は、執事の影山を伴い、ドレスアップして会場に赴いた。
賑やかな宴の最中、男性客が飲み物に毒を盛られて死亡する事件が発生。さらに、長雨による土砂崩れで奥多摩荘に通じる山道は通行不能となり、客たちは会場に閉じ込められる。
警視庁に栄転した風祭警部の登場で、元上司とまさかの再会を果たした麗子は、真相を究明すべく事件に挑むが・・・・・・!?
大ヒットシリーズで国民的ミステリの、あの3人が帰ってきた!
著者自らセレクトした傑作3編と、書き下ろし新作『殺意のお飲み物をどうぞ』を収録した豪華ベスト版!
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
著者が選んだ3話は読んだのがかなり
前だったので、麗子お嬢様ばりに記憶が
乏しかったものの面白く読み進めながら
あぁ~そうだそうだと思いだす始末www
新作書下ろしはまさかの栄転を果たした
風祭がドレスを身にまとった麗子に
遭遇するのですが、なんと部下だと認識!
あれっ!風祭さん成長した?と思ったら
麗子が宝生グループのお嬢様とは気づかずww
事件自体は「パーティーあるある」と男の
勝手な思い込みの上、自業自得な結果・・・
意外と話自体はさっぱりでした・・・
ただ麗子と影山とのかけあいは健在でした。
それに風祭のダメダメっぷりが加わり
これぞ「謎ディ」だなぁ~と思いました。
最後のシーンから想像できる
新章の始まり・・・今から楽しみです。
Posted by ブクログ
懐かしい、このテンション。
ベスト版ということで、1〜3からそれぞれ一編ずつ自選で入ってますが、3の内容をお恥ずかしながらすっかり忘れていたので、新鮮な気分で読めました。
微熱で勝ち負け決められてもねという。
トリックもぶっ飛んでいて楽しいですけど(安心してください、ちゃんとミステリです)キャラの掛け合いがコントのようで楽しいんですよね。
書き下ろし新作は毒殺ネタ。
いつ毒を入れたのか推理するのが面白い一作。
これはまたトリック(?)がユニークな展開でした。
お嬢様の目の節穴っぷりは顕在だったのに懐かしさと、どこかほっとした安堵感を覚えつつ(多少は成長していたけれど詰めが甘い)
犯人、なかなかお間抜けだったなと。
そういう点も東川ミステリの面白いところだと思います。