あらすじ
探偵見習いの望は、名探偵・御堂八雲(みどうやくも)に呼び出され、怪事件について語り合う談話会――綺譚会に参加することに。そこで紡がれる物語は、夢幻の顔を持つ怪盗・無貌と彼の協力者たちに纏(まつ)わる、恐怖と悲哀の歴史だった。豪華列車の中に煌めく、八雲の真意と探偵たちの矜恃。明かされる綺譚の謎と、連鎖する望の宿命……! 動き出す運命の歯車に導かれた終着駅は!?
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
無貌伝 シリーズ第4弾
<あらすじ>
「プロローグ」
三探偵の一人・秋津は、顔を奪った張本人・無貌に呼び出され
『ある人物を始末してほしい』 と頼まれる。
一方、秋津の探偵助手・古村と、秋津の妻・遥の友人で小説家の岬は
三探偵の一人・御堂八雲に、怪事件について語り合う綺譚会に招待される。
「綺譚会の始まり」
綺譚会の会場は藤京発の列車内。行き先は不明。
列車の発車と共に紹介される参加者―
下野、大塚、日高、あと”夢境ホテル”で無貌の仲間になった詐欺師・八木沼。
そして御堂八雲は綺譚会の進行役として、怪事件(以下短編)を紡ぐ・・・
「無情のひと」(大蛇)
3年前に秋津の助手をしていた相原倫太郎が雪密室の謎を解く物語
「実験動物の幸福」
無貌に攫われた遥を救うため、無貌に出題された殺人事件の謎に挑む秋津の物語
「犬神」(犬)
犬を神様と崇める犬上村で起きた連続殺人事件を秋津と相原が解決する物語
「獣たちの宴に」(蜘蛛・蝙蝠・蝿・大蛇)
下野の親戚が無貌と魔縁が集まる屋敷に忍び込み、家に帰ってこない妹を捜す物語
「末期の酒」
死んだ父が遺したヒトデナシで造った酒を、丸家という人物に届ける大塚の旅物語
「窃視症」(蝙蝠・蜘蛛)
ヒトデナシで自らの眼を外して隣家を覗き見してた日高が、殺害現場を目撃してしまう
「満月も今日で終わり」(大蛇・蜘蛛)
古村がいた満月サーカスの団長・満月と団長代理・弥太郎の哀愁物語
「綺譚会の惨劇」(犬・猫)
語られた物語により下野、大塚、日高が魔縁であることが判り
そして御堂八雲の正体と列車の行き先も明らかとなる。
「エピローグ」
御堂八雲の真の目的とは、、、
そして無貌の頼みを聞いた秋津は、、、
<感想>
短編集が長編に、というよりも過去話を織り交ぜた1つの長編という趣き。
Posted by ブクログ
昔ながらの探偵小説にファンタジー設定を追加したのが
イマドキなのだと誤解していました。
一見バラバラな短編が最後に収束していくのが気持ちいいです。
そういうの好きなんです。風太郎の「おんな牢秘抄」とかw
探偵小説だと思っていたのになあ。
最後、えらいことになっとるなあ。もしかして次で完結?