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Posted by ブクログ
斎藤さんの”活躍”が見られて嬉しい巻。
また、ここから中村五郎登場である。
山南さんの死について、土方さんが郷里の手紙の一番最後に
「そういえば、」となにかのついてのように付け足して書いただけだった
というのは史実であるが、これを
なんて冷たい奴だ、やっぱり仲が悪かったのだ
ととるのか
とても言いだせずぶっきらぼうになんとか告げるのが精一杯なほど辛かった
ととるのかによって、歴史家の評価すら割れる点である。
山南さんの脱走の理由がはっきり伝わっていない故、
こうしたところから類推するしかあるまいが
私は同じ釜の飯を食った道場の仲間でしかも男同士で
たとえどんな仲違いをしたとしても殺して喜ぶというのはありえないと思う。
土方さんが冷たい説を取ると、ここで藤堂さんが元々同門だった伊東さんに取り込まれる、という筋書きを取りがちなのだが
そうならなかった愛のある展開に非常にほっとするところ。