あらすじ
1960年代後半。転入生の薫は、不良の千太郎と出会い、ジャズを通じ友情を育む。同級生の律子に、一度は振られた薫だが、彼女を支え続け恋が実る。文化祭での演奏を引き受けた、薫と千太郎。だが、千太郎の胸中に異変が…!?
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ジャズ、バンカラ、学ラン、佐世保弁、そばかす。この中でひとつでも気になるワードがあった人には絶対オススメ!個人的には全てのワードがどツボです!!
舞台は1960年代の長崎。東京から引っ越してきたちょっぴり神経質な主人公・薫が、豪快なバンカラ青年・千太郎と出会い、二人はジャズを通して心を通わせます。
私のお気に入りはなんといっても、千太郎の幼馴染でそばかす委員長の律子!律子の佐世保弁と慎ましい乙女っぷりがなんとも可愛い!!私も「また喧嘩したっちゃろ?」って言われたい!そばかすってチャーミング!!!恋を知り、愛に泣き、そして大人の女性になっていく律ちゃんから目がはなせません。
もちろん「友情」も大事なテーマで、線の細いメガネ男子と、悪そうに見えて実は家族想いなバンカラ男子の爽やかなやりとりもたっぷり楽しめます。2012年に放送されたアニメも素晴らしいので、そちらもぜひ!躍動感溢れるジャズのセッションシーンは必見です★(書店員・なめはし)
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Posted by ブクログ
物語が大きく変わっていくキーポイントとなる巻。
物凄くむずがゆく何とも言えない、本当に「青春」って言葉がぴったり。
そのなかでも、今回は友情メインで、これまでとは少し違った雰囲気な作品になっています。
[2011年11月12日購入]
Posted by ブクログ
千太郎、薫、律子の三人が青春を謳歌する姿、
もう見られないんかなぁ…
衝撃を詰め込んだ最重要巻!の帯の文句を全く裏切らない。
これは読まないと!
ドラマがしっかり動いて、千は帰ってくるのか、薫と律子は
仲直りできるのか…あぁもう!気になる!
Posted by ブクログ
千太郎への不憫さが爆発して、薫さんが千太郎をシーツの中で抱きしめるシーンは本当に美しい演出でした。
素晴らしいBLシーンにしか見えない腐女子でごめんなさい。
いやでもなかなか本物(?)のBLですらここまで美しいシーンはありません。
2ページまるまるつかっての二人の抱擁に思わず涙が溢れました。
泣けて良かったね、千太郎…。
そして千太郎が突然いなくなって、一人でドラムを叩いた後に涙する薫さんがあまりにも美しくて、泣き方が決して女子ではないけれども、男泣きとも言いがいたいこの中性的な感じが最大の薫さんの魅力だと思いました。
いやぁ、本当に素敵な二人…。
美しいという言葉でしか言い表せない…。
Posted by ブクログ
同じ日に買った失恋ショコラティエとはある意味対極な・・。
家を出て行こうとした千太郎を引きとめ、文化祭への猛練習を開始した二人だったが、文化祭前日、事故を起こし・・・。
という、かなり重い巻でした。
律ちゃんとの仲にも、ちょっと亀裂が。
ただ楽しくジャズを弾いていたらよかった頃から、不安や希望を抱えつつも
それぞれの道を歩き出す。
それが大人に近づいているということかもしれないけど。
坂道のアポロンは、一読したときは「ふーん、まぁ面白かったな」と思う程度なのだけど、こないだ全巻読み直してみて、じわじわ来るものを感じた。
私にとっては、読めば読むほどコクがでるお話のひとつです。