あらすじ
一見まったくタイプが異なるものの、子どもたちが夢中で学び続ける2つの教室がある。2人のカリスマが共通して訴える教育の真髄とは? 中学受験、人間関係、反抗期など、子育てで「うまくいかない」と感じたとき、少しだけ心が楽になる1冊。
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Posted by ブクログ
お受験とか、つい子供にいろいろ習い事させたり、自分の夢をおしつけたりしちゃう親こそ読むべき。
男子校にしか当てはまらなそうなところもあるけど、子供そのものを見よ、というのは共通する。
コスパ、タイパとかパフォーマンスがあることが前提になってる社会で、子供の教育にもパフォーマンスを求めてしまう。でも大切なのは結果、成果ではなく、その子自身。
大人が、インプットすればアウトプットがでると信じ、子供にアウトプットを求めてしまうのは、現代の社会がそうだから。現代社会に送り出すために教育も現代的になってる。野人の子供は、いつ変身して、現代社会に対応できるようになるんだ?それとも、対応しないまま、変人として生きていくけど、本人がそれで幸せならいい、ってことなのか??
子供がもともと持っている力を信じて待て、というのは、現代で苦しむ大人には難しいんだよ。
子供を幸せにするには、まず大人が幸せにならなきゃいけないのでは。
二月の勝者の開成受験の子の話でも出てきたけど、産まれた時は生まれてきてくれてありがとう、呼吸してるだけでえらい、のに、成長するとどんどん子供に求めるようになって、親は欲が深い。
でも、人間は社会的な生き物だから、社会が求めるものと合わせて成長に合わせて要求レベルが上がってくのは仕方がないような気もする。でも、やっぱり、生まれてきてくれてありがとう、それだけ、の精神は大事。絶対忘れちゃダメ。
以下、刺さったこと
子育ては、一緒にいた時間ではなく、子供をその子そのままに受け入れることができるかという奥行き
子育てとは、子供をどう変える、どうコントロールするのがではなく、子供を通じて自分がどう変わるか
学歴信仰から逃れたいと思っているのは本当は親自身なのかも
丸暗記は大学受験までしかうまくいかない
敵に渡すな、大事なスイッチ
目に入れても痛くないほど子供を見られるか?
正解できたかどうかはどうでもいい。その子が何をどう考えたか、プロセスを見よ。
親の役割は、将来的には子供に要らないと言われること。本来、野人である子供と、社会との折り合いをつける存在。
産まれたときの写真貼って、いいなぁ、あの頃はなんでも言うこと聞いてくれて、って思う人は、犬でも飼っておけ