【感想・ネタバレ】叱られる力 聞く力2のレビュー

あらすじ

150万部超のベストセラー『聞く力』の第2弾、ついに登場! 今回のテーマは「叱る」です。
『聞く力』についての取材を受ける中で、阿川さんは「いかに部下を叱りにくいか」「いかに若い社員が叱られ弱いか」を聞かされる機会が何度もありました。注意したら会社に来なくなった、なんていうのは序の口で、隣の席の先輩が怒られているのを見ただけで辞表を出す、「人に叱られたのは初めてで、どうしたらいいかわからない」と茫然とする……などなど、異常に打たれ弱い新人・若手社員が増殖している現実に気づいたのです。そこでアガワが、お父上(作家・阿川弘之さん)や仕事上のボスに怒鳴られ続けた60年を振り返るとともに、上記のような実例を引き合いに、「叱る」「叱られる」も結局は「聞く」ことにつながる大事なコミュニケーションである、と説きます。「スマートな叱り方とは?」「後輩の叱り方」「部下の叱り方」「借りてきた猫の法則」「親は嫌われる動物と思うべし」「『最悪経験』を尺度にする」「『私、人見知りだから……』は甘え」「嫌いな言い回し」「言い訳は進歩の敵」など、アガワ流の「叱る勇気」「叱られる覚悟」をお楽しみください。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

前作「聞く力」もそうだったかと思いますが、「正しい叱られ方」をひたすら羅列している本ではありません。阿川さんの考えや回顧録をひたすら綴り、後からふさわしいタイトルをつけたという印象です。 阿川さんの一人称の語りだけでなく、登場人物が語る言葉も胸に刺さります。個人的には下記4つのエピソードが非常に印象に残りました。
①p.115『人の言い分を聞くときは、その人がどこに依って立って発言しているか、誰に給料をもらって生きているかを考えながら聞け。お切ごもっともなんて簡単に感動して帰ってくるな」…これは私もつい人の話を漫然と聞いてしまいがちなので、こうしたことを考えながら打ち合わせや雑談もすると仕事の収穫も違ってくると感じます。
②p.119「親はそもそも理不尽な動物である。あるとき『いい』と言ったことを、翌日には「悪い」と否定する。それでは理屈が通らないと子供は混乱するけれど、とりあえず親の言うことに従わないと、ご飯を食べさせてもらえないし、温かい部屋に入れてもらえない。理不尽だと思いつつ、その中で生き延びるすべを身につけていくのが子供の仕事だと泉谷さんはおっしゃいます」…自分も半年の娘を持つ親です。時代の流れもあり、そこまで厳しく育てようとは思いませんが、逆に自分が怒ったときに多少、理不尽かもと思っても子供はきちんと育つのだろうと安心できました。
③p.165「原稿は自分にとって怖い人が読むと思って書くこと。年をとると目上の人間が少なくなり、つい態度や物言いも上から目線になってしまう。それは必ず文章に表れる」…仕事である程度のキャリアを積む中でも、1年目の怖かった上司・先輩が見ていたら…と意識して仕事をすると、マンネリしそうな仕事も身が入りそう。
④p.233「妻の話は英語でオウム返ししてみよう。カタカナにするだけで、話を適当に返しているとは思われない」…世の旦那諸氏も妻の雑談に苦労していると思います。私もこの手法を実践してみたいと思います。「痩せたいのよ」「ダイエット?そうかなぁ」「走り始めようと思ってるの」「お。ジョギング、いいじゃない」

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2017年05月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

叱られることも、叱ることも、いや人づきあいそのものが希薄になっていることを感じ、そうした風潮は風潮として受け止めながら、それでも人を避けてばかりでは損だなぁと気づかせてくれる。
アガワさんの親しみやすいキャラクターが表れた文体で、楽しくおしゃべりしたような読書感だった。
15-139

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2015年06月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

阿川さんとお父さんのエピソードが強烈。

お父さんが落語好きで、落語のネタを持ち出すと不穏な空気を変えられるという話が印象に残りました。確かに不穏な空気を変える機転は大事ですね。お父さんには否定されたと書いてありましたが、ちゃかしというのも誰でも通用しやすくて良いなと思いました。

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2015年10月06日

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