【感想・ネタバレ】帝都物語 第壱番のレビュー

あらすじ

関東大震災や辛亥革命など、干支にいう〈亥の年〉には、国家的規模の大異変が続発している。そして、亥年にあたる一九九五年。不幸にも阪神大震災、地下鉄サリン事件という未曾有の大惨事が発生した。だが本書はすでに、魔人・加藤保憲を駆って、破滅の予兆を孕んだ現代の姿を予見していた! ここにまた、混沌とした世紀末を乗り切るために、科学、都市計画、そして風水まで、あらゆる英知が結晶したカタストロフィ・ノベルを繙く時がやってきた――。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

多分本好きなら中学生位で読んどくものなのでしょうが・・・初めて読みました、大変好みでした。
いや、顔の長い怖い人が、というぼんやりしたイメージと、虚実百物語にちらっと出てきた実物の顔の長い俳優と、その半分、青いのモアイ店長という認識しかなかったのですが。 のっけからもえもえきゅんきゅんなサービスショット?だったため、あ、これこの二人が幸せになんないと嫌なやつや、と思ったのですが、 ゆかりさんが出て来た時点で嫌な予感はしたのです、あれ、これこのまま触れられないで終わるパターンですか?と。違うでしょ、「虞美人草」的?、兄への執着からねちねちゆかりさんにつきまとうパターンでしょ!と至極勝手に思っていますが、どうなるのでしょうかね。

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2018年12月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 私が魔術の世界に足を踏み入れるきっかけとなった作品。
 明治から昭和、そして西暦1998年にかけて、東京とその守護神である平将門を滅ぼそうとする陰陽師加藤保憲と、それに加担する者、阻止しようとする者たちを描いた、壮大なスケールの伝奇物語。
 読み所は大きく分けて二つ。
 一つはその持てる知識をフルに活用して繰り出される古今東西の魔術の描写。現実に起きた様々な事件の裏で暗躍する加藤保憲、平将門、術者たち、そして世の狭間で蠢く魑魅魍魎が、化物や術を行使する様は圧巻だ。
 もう一つは虚実を織り交ぜて展開される人間ドラマ。作者は自身の作品に創作された人物の他に、史実、または実在する人物を登場させているのだ。
 佐藤信淵、寺田寅彦、渋沢栄一、幸田露伴、カール・ハウスホーファー、森田正馬、森林太郎、三島由紀夫、角川春樹、ジョゼフ・ニーダム、――更には先日亡くなった森繁久彌氏も作品内に登場する。

 実写映画化もされており、平幹二郎、原田美枝子、高橋幸治、坂東玉三郎、桂三枝、勝新太郎、と豪華キャストで彩られているが、嶋田久作氏演じる加藤保憲の前では皆影が薄かった。

 加藤無くしては帝都物語は存在できない、と実感した。

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2012年03月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

日本史が好きなので面白かった。
続きが気になる終わり方。
地下に都市を作るという提案はなかなか面白い。

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2024年07月02日

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