【感想・ネタバレ】GOAT Summer 2025のレビュー

あらすじ

大ヒット!驚異の部数を記録した文芸誌第2号。

驚異の売り上げを記録した新文芸誌、第2号!

特集 悪

小説
朝井リョウ 小川 哲 一穂ミチ 市川沙央 木爾チレン カツセマサヒコ モモコグミカンパニー 梨 染井為人 芦沢 央 逸木 裕 冲方 丁 市街地ギャオ 上村裕香 小原 晩

鼎談
「ナチスの奥底に現代を見た。」
佐藤 究×マライ・メントライン×神島大輔

エッセイ
武田砂鉄 三浦透子 山口未桜

私のGOAT本
岩谷翔吾 宇田川拓也 齋藤明里 中村文則 古屋兎丸 宮田愛萌

小説
坂崎かおる 野崎まど 酒寄希望

第2回GOAT×monogatary.com 文学賞 受賞作発表
選考委員長 加藤シゲアキ
最終選考会レポート

インタビュー
加藤シゲアキ

対談
『謎解きはディナーのあとで』TVアニメ化記念対談
花澤香菜・梶 裕貴×東川篤哉

藤ヶ谷太輔×けんご


小笠原鳥類 柴田聡子 橘 上 田中さとみ 山田亮太
評/豊崎由美

特集 旅

京都
創作
浅倉秋成 麻布競馬場 上坂あゆ美 鈴木ジェロニモ 千早 茜 方丈貴恵

エッセイ
古谷田奈月 佐原ひかり

手紙
junaida ゆっきゅん

※本書に掲載されている二次元バーコードは、デバイスの機種やアプリの仕様に よっては読み取れない場合もあります。その場合はURLからアクセスしてください。

※この作品は一部カラーが含まれます。

(底本 2025年6月発売作品)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

気になったところからつまみ読み。

三浦透子さんのエッセイ、これは時を置いてまた読みたい。
私も、”自分の倫理観を育てる努力”を見習って実行しよう。
また、三浦さんがいつか振りがざすかもしれない大きな刀とやらを見てみたい、そんな気もしている。

最近、短歌を読み始めた。
千早茜さんのエッセイ中にある日記を読みながら、この感覚短歌になりそう、と思う箇所についつい付箋を貼った。
歌を沢山読みたくなった時、まずは日記を認めてみる、その中からこの感覚忘れたくないと思う場面を短歌にしていく。
旅に出たら、やってみよう。

掌編とはなんぞや、それも知らずに読んだ方丈貴恵さんの「落書き」。
うん、掌編を知らないまま読んで良かった。
エッセイか何かの類の感覚で読み始めたから、そこの驚きも加わって短い文章ながら大いに楽しめた。

上坂あゆ美さんが出会った”とある歌集”が気になる。
私自身、ないものだらけの人間だと思っているから。
でも大事なものはあると思っているから。
このまま生きていこうと思っているから。

0
2025年12月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

絶対値段のケタが違ってると思う。5,100円と言われても納得の内容の濃さ…!3ヶ月くらいかけて読みきった。
文芸誌自体ほぼ読まないのだが、いろんな作家さんをお試しで読めるところが最高。ここから次の読書につながりそう。
黒い紙がきれいで、やぎもかわいいです。

0
2025年11月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

1号も楽しかったので、2号は視界に入るだけで読むのが楽しみでワクワクする。

普段文芸誌は、目当ての作家さんの作品しか読まなかったが、GOATは最初から飛ばさずに読んでいる。
毒のある小説が好きなので、今回の「悪」というテーマはどの作品も面白い。

まだ読み途中だけど、今のところ特に好きな作品:

・木爾チレン「あの子にしか行けない天国」
女性は18歳になったらⅠかⅡを選ばなければいけない。Ⅰの生き方は平均寿命45歳だけど、永遠に老けない。妊娠は卵子凍結・体外受精すれば30歳まで可能。Ⅱの生き方は今まで通り老化するが平均寿命95歳、自然妊娠50歳まで、卵子凍結・体外受精は60歳まで可。
18歳の時点でどちらかを選ばなければいけないのが酷だなと思った。私だったらどっちを選ぶか真剣に考えてしまった。36歳の今の私が考えると、私の場合20代の時に子供を産む決心が全然付いていなかったから、30歳までしか子供を産めないⅠの生き方は辛いと思う。けど、18歳でまだそんなこと想像もできないだろうし、周りが老化しないことを選ぶ人が多かったら、Ⅰを選ぶかもしれない。しかもⅡの生き方は古いとか保守的とか言われるんだろうな。
続きはWebで連載予定らしい。気になる。
→ Story Boxというサイトで続きを読んできた。第3回まで読み終わったけど、面白くなってきた。これ無料で読めるのすごすぎる。

・カツセマサヒコ「みんなのこうえん」
排除ベンチという言葉・概念を初めて知ったのと、公務員として働いている主人公の思考に、リアルっぽさを感じて面白かった。
今回初読みした作家さんで、ほかの作品も読みたくなった。
これもWebで続きが連載されるらしいので、気になる。

0
2025年09月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

何をおいてもこのボリュームと装丁と内容で510円という事実が衝撃すぎる。
読む前に何度かパラパラとめくってみる、それだけでも楽しい。
十分に楽しんだらいざ読み始める。悪特集、心が躍るテーマではあるけれど、読み始めたらちゃんと落ち込むものですね。勧善懲悪的な話は、まあなかろうと思っていたけれど、そもそも悪を如何様に定義しますか?それは誰にとってどんな風に悪いんですか?と踏み込む程に個人の触れられたくない部分が見えるようになっていくわけで、まあ気が滅入る。
つまりいい話ばっかりだったということだ。
種々多様な悪に触れて一緒に落ち込もう!

坂崎かおるのサンクトペテルブルクの鍋がすごかった。
幻想の気配をあれだけ濃厚に漂わせながら、視座は一貫して現実を見続けている。滑稽さの中に隠された切実な祈りの最先端で、リオの中指がくだらない感傷と陳腐な想像と気色の悪い投影を切り裂いて、地面の上にちゃんと立っている、と思う。火は消えないが、まあ。

0
2025年07月19日

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