【感想・ネタバレ】青雷の光る秋のレビュー

あらすじ

シェトランド署の警部ジミー・ペレスとその婚約者フラン・ハンターは、ペレスの両親に会うため故郷フェア島を訪れていた。だが、島のフィールドセンターでふたりの婚約祝いパーティがひらかれた直後、センターの監視員アンジェラが殺される。折からの嵐で本島との交通が途絶し、“嵐の孤島”と化した島内に潜む犯人を見つけだすべく、警部はひとりきりの捜査を開始した。しかし、奮闘もむなしく事件解決の糸口はいっこうに見つからず、ついには第二の殺人が発生してしまう――現代英国本格ミステリの至宝〈シェトランド四重奏(カルテット)〉、堂々の最終章。/解説=酒井貞道

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Posted by ブクログ

ネタバレ

シェトランド4部作の最終章
クローズドサークルの中での狂気、だれが犯人なのか?
なぜ被害者の装飾が行われたのか?

深まる謎、戦慄の連続に寝不足気味。

そせてまさかの・・・

女性らしい文体に心惹かれ魅力的な登場人物に感情移入し、美しい自然描写にうっとりしながら読み進めていたのですが。

まさしく『カタストロフィ』

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2020年03月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

シェトランド四重奏完結編。

今作はシェトランド本島ではなく、ペレスの故郷フェア島での物語。
3作目を数年前に読んでいるので、前回読んだ2作目からペレスと恋人フランの関係がぐっと進んでおり、結婚を前提とした両親との顔見せの装い。

フェア島のフィールドセンターはバードウォッチングシーズン真っ盛りだが、生憎の荒天でほとんどの宿泊客は足止めを恐れて帰っていった。
僅かに残った宿泊客とセンター職員、名ばかりセンター長のモーリス、実権を牛耳るモーリスの妻で世間からの注目も高い鳥類学の研究者アンジェラ、料理人のジェーン達でペレスとフランの婚約祝いパーティを開催。
翌日発見されるアンジェラの死体で物語が動き出す。

他の島民も居るには居るが、状況的に犯人はセンターに滞在していた人の中に居る。
嵐のせいで本島から捜査の応援は呼べないが、逆に犯人も島から出ていくことはできない。
ペレスは、フランや父の助けも借りながら単身現場検証や事情聴取を進める。
いわば準孤島クローズドサークルの状況。
そしてやはり起きる次なる殺人。

相変わらず事件自体の奇抜さや展開の意外性、起伏があるわけではない、どちらかというと乏しいのになぜかページが進む不思議。
たぶん、決してキレキレとまではいかなくも、そのじっくりと考え独自のペースを貫き通すペレスの思考回路が自分にとって心地よいのだろう。

今作で一番目を見張ったのは、これまでずっと半人前に見ていた部下サンディにプライベートな問題に関する助言を求めたところ。
しかもそのコメントをかなり素直に受け止めている。
こういうフラットな心持ちが何とも好きなのである。

からの、じわじわと展開しつつのまさかの結末。
いやー、ここでそういう結末になるのは予想だにしていなかった。
いろいろ解せない伏線回収もあるのだが、全部持っていかれた。
色んな意味で、あとがきの酒井さん言うように今一度、この四重奏を最初からまとめて振り返ってみたくなった。
というか逆に、こうして途切れ途切れではなく、最初から読んでいかないと楽しみ切れないなぁとも。

なんか久しぶりにシリーズものを読み切ったなと思ったら、あれ、あれあれ~、あとがきによると次の邦訳作『水の葬送』もペレス刑事ものなの!?
そもそも通り名からして本作で完結だと思っていたし、この結末から展開されるネクストシーズンってどんなんなのよ。

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2024年05月03日

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ネタバレ

ショックでした。
まさか最後に殺されたのがあの人だなんて…
シリーズを最初からずっと読んできたので、まさかこんな風に終わるとは…
ペレスシリーズはこの後も続くようですが、読みたいかどうか今は分からない状態
犯人は、今回も最後まで分からなかったので、巧みな筆力だと思います

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2023年04月16日

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ネタバレ

シェトランド島シリーズの四作目。

平和ボケと言うべきか。
ここのところ、ハッピーエンドを約束された
コージーミステリーとも言うべき古いミステリーを読んでいたので、
まさかこんな衝撃的な展開になるとは、
全く予想していなかった。

バードウォッチャーたちのオタクな世界も、
このシリーズで初めて登場したペレス警部の故郷フェア島の風景も、
ペレス警部の家族問題も、
著名なフィールドセンターの職員が殺された事件も、
すべて吹っ飛んでしまった。
婚約したばかりのフランが殺されてしまったので。

このシリーズを読み進めて来て、
ある時はシェットランド島の自然を、
ある時は濃い目の人間関係を、
ある時は部下の成長を、
そしてもちろん殺人事件の解決を楽しみながら、
ぺレス警部とフランが関係を育んでいくのを
暖かく見守ってきたのに。

ほんとうに、酷い話だ。

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2021年07月12日

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ネタバレ

CL 2018.8.11-2018.8.14
シェトランド四重奏のラスト。
ここまで読んできて、とても好きなシリーズだったのに。
衝撃の結末に納得がいかない。
どうして作者はこの人を死なせる必要があったのか。
残念、残念。

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2018年08月21日

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ネタバレ

シリーズの最後なんだけど予想もしなかった展開に驚きと哀しみが大きすぎて、読み終わったあと、心理的になかなか立ち直れなかった。もちろん無関係の人が巻き込まれてしまうことなんてミステリーの世界では日常茶飯事に起こるんだけど。なんて理不尽なんだろう。でも世の中は得てして理不尽なものなんだろう。自分たちだけは大丈夫だという幻想の元にある日常を痛感した。

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2018年04月22日

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ネタバレ

シェトランド四重奏シリーズ最終巻。
描写がとてもきれいで、深い余韻を感じさせてくれるこのシリーズ。
でもこの作品に関してはラストが衝撃的すぎて。
納得いかないくらい驚いたし、まさかこの人が死んでしまうなんて。
この衝撃でこのシリーズは完結するんだろうし、きっと作者はこの結末を最初から意図していたんだろうけれど、それでも四作読んできた側としては悲しい。
絶対に順番に呼んだ方がいいシリーズ。

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2017年05月27日

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ネタバレ

シェトランド四重奏第4弾。
ペレス刑事とフランが故郷フェア島に行くところから始まるお話。
フランの心情がいつもより細やかに綴られていて、幸せな気持ちで読んでいたのに。
突然空に放り出されたような衝撃のラスト。

あんまり悲しくて、買ってあった「水の葬送」に即とりかかりました。どうなっちゃうんだペレス

しかし、この四作のまとまりは素晴らしい。
美しいシェトランドの式を追いながら、いい旅ができました。

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2015年12月14日

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ネタバレ

婚約者フランを連れ故郷のフェア島に帰ってきたペレス警部。フェア島のフィールドセンターの所長モーリスの妻で著名な鳥類学者アンジェラが殺害される。事件前夜に解雇を通告された調理人ジェーン。同じ鳥類学者のジョン・ファウラーとサラ・ファウラー夫、バードウォッチャーのダギーとヒュー。崇拝される事を好むアンジェラ。島の男たちと関係をもち、ヒューも関係を認める。客の荷物を調べていたジェーンの殺害。ヒューとアンジェラの本当の関係。アンジェラが有名なった発見に隠された秘密。

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2015年05月24日

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ネタバレ

シェトランド四重奏の最終章。
あまりに悲しい終わり方。ジミー・ペレス刑事が可哀想でした。
でも、あとがき読んで、もの静かなこの刑事の新シリーズがあると知り
翻訳が出るのを楽しみにしています。
幸せになってほしいなあ。

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2013年07月17日

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ネタバレ

シェトランド四重奏最終話。相変わらず少し重い雰囲気で進行するが、今回はいつもに比べてすこし柔らかい印象で読んでいたのだが、、、。最後はあまりに悲しい。せっかくならハッピーエンドが良かったのに。次作があるとのこと。早めにこの後を確認したい。

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2016年10月27日

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