【感想・ネタバレ】ミゼレーレ 下のレビュー

あらすじ

アルメニア使徒教会の殺人事件後に続いた同様の殺人事件。両耳の鼓膜を突き破られ、周囲には、血文字で書かれた聖歌『ミゼレーレ』の歌詞。元警部と薬物依存症に苦しむ刑事というはぐれ者ふたりによって明らかになっていく聖歌隊の少年たちの失踪事件と、殺された指揮者の秘密。彼は、ピノチェト軍事政権下の南米チリから亡命してきたドイツ系チリ人だった。南米のナチ残党と秘密兵器研究、謎のカルト教団のコロニー……。そして明らかになる、捜査権のない二人の驚くべき過去。グランジェの強烈な筆致に読者は翻弄され息を吞むこと間違いない!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

2025年の12、13冊目は、フランスの誇るジャン=クリストフ・グランジェの「ミゼレーレ」です。
タイトルの「ミゼレーレ」は、イタリアの作曲家グレゴリオ・アレグリが、旧約聖書詩篇第51篇を元に作曲した合唱曲です。この合唱曲が、当然ながら全編を通して大きな鍵となって来ます。アルメニア使徒教会で聖歌隊の指揮者が殺害されます。更に関連したと見られる殺人事件が続けて起きます。最初は、グランジェお得意のバロック風ミステリーの体で展開して行きますが、徐々にカルト宗教に絡んだテロ話に集約して行きます。(オウム真理教も言及されています)そして最後は、要塞化されたような宗教施設に乗り込み、まるでC.J.ボックスのジョー・ピケットばりのアクションシーンでエンディングを迎えます。
主人公は、停年退職した元殺人課の刑事カスダンと青少年保護課の刑事ヴォロキンです。老刑事と青年刑事の組み合わせもグランジェのお得意で、「クリムゾン・リバー」を彷彿させます。そして、この刑事は2人共に大きな問題を抱えています。
一番の読みどころは、事件の顛末よりも主人公2人のキャラクターと衝撃過ぎる過去ではないでしょうか。カスダンの過去にはやられました。流石、グランジェと言った所でしょうか。
☆4.6

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2025年03月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

グロかった。
カスダンの過去、ヴォロキンの過去も明るみなるし、2人とも信頼し合ってるようでなにより。
声を武器にするってまぁ、突拍子もない考えだけど、せっかくなら使ってみて欲しかった。
あと数ページしかないのに結末が見えなくてもしかしてハルトマン倒さないで終わる?ってドキドキしたけど、ちゃんと決着つけてくれてよかった。

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2024年10月10日

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