あらすじ
完璧な女性と称えられる侯爵令嬢との婚約を解消し、恋した下級貴族の娘と結婚した王太子。侯爵令嬢に「どうぞ愛する方と末永く幸せに」と言われた彼は、愛の力で全てを乗り越え、幸せな未来を手に入れられると信じていた。ところが、そうまでして得た妻は教養、品など、王太子妃として求められるものを何一つ身につけてくれず、次々に問題を起こす。そのせいで、王太子夫婦は次第に周囲から冷ややかな目で見られるようになっていった。一方、別れた侯爵令嬢はすぐに有力な公爵と結婚。公爵夫人として夫を支え、ますます輝いていく。王太子妃よりも彼女こそが王族らしいと、臣下にも国民にも言われ続け――!? ※電子版は単行本をもとに編集しています。
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マクシミリアン王太子の選択
ギャフン展開が、とってもスムーズに進むので、ストレスなく気持ちよく読めました。
序盤、マクシミリアン王太子から婚約解消されるセーラは意外にモブ。背景は鉄板ながら婚約解消後は、ほとんどが王太子の後悔ストーリー。そして、終盤のビックリ展開ですね。(流石にここはネタバレ無しです)
兎に角、王太子のその後の人生が悲惨。婚約解消の1000倍は返ってくるイメージ。
母王妃、妻サリー、娘リリアナの性悪3人は、相応の自業自得ではあるけど…。王太子は、サリーにそそのかされた様なもので、特に悪い奴でもなく、言うなら凡庸で愚鈍。性悪3人を切り捨てる薄情さも無く、かと言って諭す事もできず、ただ振り回され、疲弊し、落ちていく。
そんな王太子の罪を強いて言えば、王太子という地位や権力のある人間は自覚しなければならないのを怠った事。
自らの言動がいかに周囲へ影響を与えるか。忖度を引き起こすか。だから真に信頼に値するのは、苦言を呈する側近でありイエスマンではないという事を知るべきであった。王族の真価は、己の欲より公を優先する所にあり、その智慧も無く、流されていたという所が愚鈍。(無能で低脳な)サリーを娶るなら王籍を辞するべきだったのだと、王太子は回想場面で悟ってましたが、全ては、たられば。
復讐劇。
長い年月をかけた、緻密な、深~い怨みの隠った復讐劇でした。
婚約破棄された完璧侯爵令嬢、モブでした。王子より良いの掴まえて幸せです。
高位貴族の子息が誰一人引っ掛からなかったハニートラップに易々引っ掛かった王太子、優秀か?
結局教科書に載っていることしか出来ないタイプ、よくあれだけ下品でバカな妻と長年一緒にいたな。 周りにどんどん人が居なくなって、臣下にも期待されなくなったので共依存?
仕事もなく暇なんだから娘の教育くらい見ろよ!妻のポテンシャルがバカなんだからバカしか出来上がらないでしょう。ずっと妻のバカに翻弄されて身に染みてるんじゃないの?
十年後とありますが、ほぼ結婚後から後悔し続けです。
復讐は中盤過ぎくらいに徐々に証されます。
親の因果が子に報い、というか坊主憎けりゃ袈裟まで憎い、というか…(マクシミリアン殿下の立ち位置に関して…)
浮気の代償は大きかったなーしかしこの位は覚悟してもらってもいいと思う!わたしは!(主語は小さめに)
最初から最後まで前のめりで拝読しました。挿絵も美しい。
前半、時間をかけてじわじわひたひた詰めてくるザマァが痛快です。そして後半、陛下の執念に脱帽。ガクブル。
マックス殿下も自業自得ではあるんだけれど、悪人ではないのと、粛々と己れの所業の結果を受け入れてがんばってる点、哀れを誘います…
時の流れまでも感じられて没入感抜群でした…!
賢王になると謳われた王太子の転落。
何がいけなかったのか…「すべて」以外の答えはない。
本人は勿論だが、王妃、王太子妃、王女誰一人まともなのいないとか終わってるなこの国。
婚約破棄をした側がメインなので破棄された令嬢の出番はそれほど多くない。だからこそ一歩引いた位置からの語りがより鮮明に映り、明暗のコントラストも絶妙。
転落、そしてある御方の壮大な復讐劇。
気分爽快な読後感とはいかないが、読み応えのある物語でした。
凄い凄いお話
学園で王太子が男爵令嬢を愛し、王命による侯爵令嬢との婚約を破棄する。ここまではまぁ、良くあるお話のスタートでしたが、このお話は、とんでもなザマァ展開がありました。作者様すごいです。一気に読みました。上に立つ人間が愚かではいけません。国の為に生きるからこそ贅沢を許されていることを、王子や王女など後継者に教えなければ、やがて壮大なしっぺ返しがやってくる。婚約破棄した王太子は理解しましたかね?
忘れられない恨みを晴らす
終盤は、あきれるほどに愚かな女達への因果応報な断罪。犯した罪はおぞましいほどなのに、自分達には正当性があると信じて疑わない。
さあ、その矛先が自分に向いた時、己れの行いを悔いただろうか。
恨みを晴らす復讐者は誰か、読み進んでほしい
匿名
うん、自業自得ですね
後悔先に立たずの究極かもしれません。十年後の未来を予測するのは難しいとはいえ、己を最優先して、現実を直視しなかった代償は大きい。途中で感じた違和感を後半で伏線回収していて見事です。ただ、自業自得とはいえ少々苛烈な方かな?とも思うので、断罪上等!な人におすすめです。
Posted by ブクログ
婚約破棄もののラノベ。なのですが、破棄の後、ご令嬢はあまり登場せず、物語は破棄した側の王太子がどんなその後を生きるか、何を思うか、がメイン。王太子、根は悪い子じゃないだけに人間関係って大事だなと…最後は自業自得だけどそうならない道もあっただけに気の毒になってしまった。ザマァという言葉であしらえない隠れたエピソードもあり、一気に読みました。でもエピローグは個人的になくても良かったかな。後味に好き嫌い分かれそう。
かなりえげつない復讐劇
残酷描写は殆ど無いですが
ドロドロにグツグツと煮詰まった復讐心を腹の底に秘め
それでいて陰湿に復讐を成し遂げる物語です。
主たる登場人物は軒並み気持ち悪い。
しかし、それでいて、こんな醜さ、弱さ、愚かさが普通の人間でもあることが決して否定出来ない。
ただ、幾人かは、それが「度が過ぎる」という言葉では済まないレベルで、更にそれが子どもにも伝播しています。
毒親に育てられた可哀想な子どもであっても
その子を助けたくなるかどうかは別のことだと言うことを思い知る物語でもあります。
ざまあされる側の、マクシミリアン王太子視点。
優柔不断で、国を背負ってるという意識すら無い。
普通の家でも、こんな人と、結婚したく無い‼️
ゆるゆると破滅していくのに、ずっと、どこで間違えた?
とか、こうしてたらと、グジグジ考えている。
自分は、何の能力も持たずに、努力もせずに、1人っ子だから、王になれると思っている。
彼が廃嫡されて、めでたし、めでたし。
ウン10年かけてのザマァ
タイトルからして、ざまぁの主体は婚約破棄された令嬢側かと思っていたら違いました。蓋を開けてみればなんと国王陛下!
関係者の方々がどう絡み、どう堕ちて行くのか手に汗を握ってスピード感をもって読了です。
どちらかと言うと、読むこちら側の心が強くてストレス発散を強く求めている時には丁度良いかもしれませんが、のんびりまったり癒されたい時にはちょっと不向きかも。