あらすじ
完璧な女性と称えられる侯爵令嬢との婚約を解消し、恋した下級貴族の娘と結婚した王太子。侯爵令嬢に「どうぞ愛する方と末永く幸せに」と言われた彼は、愛の力で全てを乗り越え、幸せな未来を手に入れられると信じていた。ところが、そうまでして得た妻は教養、品など、王太子妃として求められるものを何一つ身につけてくれず、次々に問題を起こす。そのせいで、王太子夫婦は次第に周囲から冷ややかな目で見られるようになっていった。一方、別れた侯爵令嬢はすぐに有力な公爵と結婚。公爵夫人として夫を支え、ますます輝いていく。王太子妃よりも彼女こそが王族らしいと、臣下にも国民にも言われ続け――!? ※電子版は単行本をもとに編集しています。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
親の因果が子に報い、というか坊主憎けりゃ袈裟まで憎い、というか…(マクシミリアン殿下の立ち位置に関して…)
浮気の代償は大きかったなーしかしこの位は覚悟してもらってもいいと思う!わたしは!(主語は小さめに)
最初から最後まで前のめりで拝読しました。挿絵も美しい。
前半、時間をかけてじわじわひたひた詰めてくるザマァが痛快です。そして後半、陛下の執念に脱帽。ガクブル。
マックス殿下も自業自得ではあるんだけれど、悪人ではないのと、粛々と己れの所業の結果を受け入れてがんばってる点、哀れを誘います…
時の流れまでも感じられて没入感抜群でした…!
すごい
よくある婚約破棄系で、その後のリアルを描いた物語でした。完璧な婚約者との王命の婚約を破棄し男爵令嬢と結婚した王太子。その後の後悔と没落が描かれていました。主役は婚約破棄されたヒロインでほぼ登場していないと思う方もいるでしょう。私には主人公は国王で彼の壮絶な復讐を描いた物語に感じました。しかしそう思うまでは主人公は王太子と思っていました。それほどに良く練られ視点が変わるストーリーでした。私は月にこういった物語を何十冊と読んでいますが素直に素晴らしいと思いました。
賢王になると謳われた王太子の転落。
何がいけなかったのか…「すべて」以外の答えはない。
本人は勿論だが、王妃、王太子妃、王女誰一人まともなのいないとか終わってるなこの国。
婚約破棄をした側がメインなので破棄された令嬢の出番はそれほど多くない。だからこそ一歩引いた位置からの語りがより鮮明に映り、明暗のコントラストも絶妙。
転落、そしてある御方の壮大な復讐劇。
気分爽快な読後感とはいかないが、読み応えのある物語でした。
凄い凄いお話
学園で王太子が男爵令嬢を愛し、王命による侯爵令嬢との婚約を破棄する。ここまではまぁ、良くあるお話のスタートでしたが、このお話は、とんでもなザマァ展開がありました。作者様すごいです。一気に読みました。上に立つ人間が愚かではいけません。国の為に生きるからこそ贅沢を許されていることを、王子や王女など後継者に教えなければ、やがて壮大なしっぺ返しがやってくる。婚約破棄した王太子は理解しましたかね?