【感想・ネタバレ】センス・オブ・ワンダーのレビュー

あらすじ

先駆的に化学物質による環境汚染を訴え、今に続く環境学の嚆矢ともなった『沈黙の春』の著者であり科学者であるレイチェル・カーソン。そのカーソンの最後に遺した未完の作品が『センス・オブ・ワンダー』だ。本書は独立研究者・森田真生による新訳と、「その続き」として森田が描く「僕たちの『センス・オブ・ワンダー』」で構成する。カーソンが残した問いかけに応答しつつ、70年後の今を生きる森田の問題意識に基づいた、新しい読み解き、新しい人間像の模索を行う。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

・私は世界中の全ての子どもたちに、一生消えないほどたしかな「センスオブワンダー」を授けてほしいと思います。それは、やがて人生に退屈し、幻滅していくこと、人工物ばかりに不毛に執着していくところ、あるいは、自分の力が本当に湧き出してくる場所から、人を遠ざけてしまうすべての物事に対して、強力な解毒剤となるはずです。

・知ることは感じることにくらべて半分も重要ではない

・壮大な雷のとどろき、風のささやき、海の波や流れる川の響きなど、地球の発する声とその意味にじっくり耳を傾け、時間をかけて言葉にしてみてください。

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・美しいもの、見たいものだけを見て、見たくないものに目をつむるのは「観察」ではない。カーソンの著書を読んでいると、いわゆる「環境」問題の根っこにあるのも、結局は人間による環境の観察の欠如なのかもしれないと思う。

・人が生きるという営みが、いかに人間でないものに支えられているかを、子どもたちに学び続ける日々であった

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2024年10月11日

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