あらすじ
両親から蔑まれ、妹に婚約者まで奪われた伯爵令嬢アデル・ウェルチ。
人生に絶望を感じ、孤独に命を絶とうとするアデルだったが……
「どうせ死ぬなら、その人生、僕にくれない?」
不幸なアデルの命を救ったのは、美しき王族の吸血鬼フィーだった。
「僕、君に一目惚れしちゃったみたい」
フィーに見初められ、家を出る決意をしたアデル。
日々注がれる甘くて重い愛に戸惑いながらも、
アデルはフィーのもとで幸せを感じはじめ――。
※電子版は紙書籍版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
感情タグBEST3
匿名
ざまぁに手加減は
無い方な(と存じております)作者様が好きで購読しました。素晴らしいざまぁでした笑!
姉妹間格差がとにかく凄く酷いのですが、物語が終わってみれば差し引きゼロどころか、お釣りが来る程に幸せになったヒロインちゃんと、彼女を溺愛するヒーローくんとの甘々な空気感にやられますので、ご覚悟を。
悪役がとにかくすごく性格悪い
作家さん買いです。
タイトルに偽りなし。ものすごくアデルが死にたがるので、序盤はフィーも気が気じゃなかろうな、とハラハラしました。
でも本当に死にたい人ってひょいと死のうとするのが怖いんですよね。そこがすごくうまく描かれていて、精神保健福祉領域で働いていた頃を懐かしく思い出せました。
今回も虐げられすぎる悲しいヒロインでしたが、本当に悪役がどうした!?頭大丈夫?!と聞きたくなる性格のわるさでもはやびっくり。
ティナでしたっけ、彼女はどうやって育ったらああなるんだ。
虚弱で我慢が多くてもあんな風にならんでしょ普通(虚弱で生きてる女)。
でもああいう仕上がりになる人もたまにいちゃうのも理解できました。
とにかくフィーの手腕がお見事という気持ちになりました。
アデルが憂なくハッピーになりそうでほっとしました。
吸血鬼で生きるのも大変そうだけど…。
双子なのに、家族なのに、何故こうもかける愛情に差が生まれるのだろう。ヒロインの家族に対して全く理解できずただただ苦しい。
生きる事に絶望した彼女に手を差し伸べた美しい吸血鬼。自由人だけど情は深い。
明るい場所で、世界の広さを知ったヒロインが変わっていく様子がとても微笑ましかった。
祖父が繋いでくれた縁。
幸せいっぱい、胸いっぱいです。
双子の妹が病弱でヒロインは家では家族から放置されて、我が儘妹には全てを奪われ、婚約破棄を機に死を望むようになります。それをフィー様の愛情でこれからの人生を生きることを決めます。その過程が丁寧に描かれていて、良いお話でした。