あらすじ
今この瞬間だけは、あなたは私のもの──聖女だった母から蔑ろにされ、妹の第二王女には婚約者を奪われ、諦念を抱き生きてきた第一王女のセシリア。ある日、身を寄せていた教会で破滅的な影を纏った謎の男・ヴィルと出逢い、諦めるだけの人生だったセシリアは初めての愛に目覚めていく。けれど王女である以上、彼と寄り添える未来はない。そんなセシリアにある日縁談が持ち上がった。王族の義務から逃れられないセシリアはある決断を下してヴィルを誘惑する。震えるセシリアをヴィルは狂おしいほどの情欲で貫き快楽で蕩かしていくのだが……たとえ与えられるものが恐怖でも痛みでも、あなたからなら構わない──
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実母から虐げられ、妹からは婚約者を奪われたヒロイン。絶望と諦念に慣れきった人生と一筋の光。希望、そして恋と呼ぶには頼りない光に縋る王女の姿が儚く、危なっかしく、とてもとても愛らしい。
ヒーローはずるいなぁ。冷徹なのにヒロインの前では無邪気だし、激情と溺愛執着具合に秒で惚れる。好き。
亡き母と妹は性格悪すぎて吐き気がする。粛清のシーンも欲しかった…切実に。
読み終えてから気づく、ソーニャじゃないの!?なんてこった。
ソーニャ好きさん、おすすめですよ。
溢れる狂気
狂王子とタイトルにありますが、良い感じに狂ってて良かったです。戦闘時は残虐らしいけど細かい描写がないので、ヒロインへの愛に狂っている人にしか見えないです。
ヒロインを虐めていた悪役側も皆狂ってるレベルでしたが、あっさり処理されていたので、もっと足掻いたり泣き喚いてたりするのを見たかったかも…と思いました。弟ちゃんにも幸あれ。
魔物
魔力を持ち人の気持ちが解らないヒーローのヴィルが虐げられながらも真っ直ぐで純真なリアを愛することで魔物からヒトに変わる。それはそうだ、このヒロインのリア可愛すぎる。ヴィルの「女は2種類しかいない、リアとそれ以外」に悶絶した。悪者をちゃんと処刑してくれたし、リアが幸せになれてハッピーエンドで良かった良かった。
お話しは面白かったのですが、リアがヴィルを呼ぶ時の「さん」づけは違和感有ります。相手は皇子なのだし「様」か呼び捨てじゃないかな
狂王子
残酷な部分の詳細は記載されていませんでしたが、ヒロインにだけ優しいヒーローが全面に出ていました。
ヒロインとの相性が良いのかずっと幸せに過ごして欲しいです。
聖と魔
一緒になって大丈夫なんだろうか?と思ってしまった。でも、ハッピーエンドで良かったです。
ラストの方はもう一山あっても、例えば、妹がヒーローに媚薬もるとか、夜這いかけるとか、それでスッパリ断罪されればなぁ。