あらすじ
「貴方のことが大好きでした」――元婚約者から届いた手紙に書かれた言葉を、王子は信じられずにいた。王子アルベルトにとって婚約者シェルニアは、王妃の座にしか興味のない冷淡な女だった。けれど彼女は他の女性を愛しはじめたアルベルトへの想いに苦しみ、自ら望んで記憶を失い、彼の前から姿を消すことにしたのだという。残されたアルベルトは新たな婚約者を迎える条件として、辺境への赴任を命じられる。過酷な環境で仕事に打ち込む彼が出会ったのは、消えたはずのシェルニアとそっくりな盲目の少女、レインだった。そしてアルベルトは、自らの想いと向き合うことになるのだが……。これは愚かで美しい、恋の物語。 ※電子版は単行本をもとに編集しています。
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素直になるのは難しい
婚約者のシュレーシアを好きなのに自分の劣等感のために蔑ろにする、アルフレド。
シュレーシアの本音を読んでも気が付かず、クレアにのめり込み、本当に大切なものを見ようともしない。その報いを実感せざるを得なくなるがもう、取り返しはつかない。人は自分の蒔いたものを刈り取る。その時の行動がその人の真価となる。今の自分の行動を考える。大切にしないといけないもの、見失わないようにしたい。
アルファポリス…
ヒーロー目線で話は進んで行きます。ヒーロー目線での話は久しぶりに読んだので新鮮でした。お互いを見ているようで見ていなくて、相手を理解していたつもりでも理解できていなくて…。年月だけは虚しく過ぎていき、ヒーローは別の女性に恋をする。そして、記憶と視力を無くして生きている元婚約者と出会います。そして、静かな場所で冷静に昔の事を考えて自分は愚かだった。みたくないから、わざと言い訳をつけて見ないふり気づかないふりをしていたと深く後悔しながらも、成長していく話です。
凄く考えさせられました。見たくないから見て見ぬふりをして、自分より相手が評価されるのが嫌だから嫌いになって遠ざけて…。アルファポリスやってくれるな〜。文章的には人間臭さは鳴りを潜めてるけども、やはりアルファポリス、人間臭さもあり考えさせられる話でした。
手紙から始まります
婚約破棄されたヒロインから元婚約者の王子に向けての手紙からはじまります。某ラノベと同じ展開なのですが、なかなか読みが応えありました。
好意が同じ様に返されないことで悪意に変わっていった王子。その王子に惚れて後先考えず婚約者の立場におさまった男爵令嬢。婚約破棄されたことにショックを受け、失明と髪を対価に記憶を失う魔法を受け入れたヒロイン。訳ありだとわかりながらもヒロインを受け入れたヒーロー。それぞれ色々考えがあってのことですがもたらした結果が全てでした。最後の方で元婚約者がヒロインに言った「道は交差することはない」という言葉が重かったです。ただラストにヒロインとヒーローの結婚式があり、ヒロインと父親のやり取りが素晴らしかったです。
胸糞悪い
主人公の第一王子は気持ちはなかった?とはいえ自分勝手で2人もの女性を傷つけた、最低男。
男爵令嬢も身勝手だったとはいえ、今までの脇役令嬢にしては可哀想だったと思う。ヒロインは最後幸せになったのはよかった。とにかく最後まで第一王子には胸糞悪かった。
匿名
なんかなぁ
なんというか、気持ち悪いなぁ。どうやら王太子は、政治的な能力は高かったのかもしれないけれど、二人の令嬢をこれほどまでに不幸にして、それでもその血筋からか殺されることもなく。多分この人、反逆者になった令嬢のことを思い出すこともないんだろうなぁ。それで、人妻になったかつての婚約者のことを思って生きていくんだろうなぁ。
彼に、人としての大切なものを教えてあげなかったのかな。
Posted by ブクログ
ちょっとこの王子様の器が小さすぎるし、自分勝手すぎる思考回路にドン引いてしまいました(^_^)。この王子のどこに惹かれたの⁇。“シェルニアが私の初恋だった。きっと最後の初恋だった”綺麗にまとめて終わっていたけど……えっ!?それでいいんかい⁇( ´﹀` ٥ ).。Oஇ
中古
自己中最低男を延々と見せられて終わりました。
疲れた〜、そして眠かったw
果たして、彼はあれで人として成長したと言えるのか?
結構ショックだったのは、男爵令嬢の処分。
自業自得とは言え、元凶の王子よりも悲惨な最後...
王子、ヒロインに対しては、色々と彼なりに⁈反省したようですが、男爵令嬢のことはどうなの⁈
スッキリサッパリ、忘れたようでしたね。
酷い男。
とにかく、自分大好き自己中男に、ムカムカするお話でした。