あらすじ
常磐(ときわ)と生きていくため、仲村(なかむら)に会いに行くと決めた春日(かすが)。海沿いの町で穏やかに暮らす仲村と、春日は3年半ぶりの再会を果たす。夏祭りの日、あの瞬間まで春日は信じていた。仲村と二人“クソムシの海”から抜け出すのだと……。それは、ずっと春日の心を過去に縛り付けていた疑問。かつて二人で見た夕焼けと同じ空の下、春日はあの時、自分を突き飛ばした理由を仲村に問いかけるが……!?
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Posted by ブクログ
この物語はボク自身だ。
ボク自身の救いの物語なのかもしれない。
あとがきにもありましたが、
この作品が世の中に出てくれて
読むことができてすごくうれしいです。
何回でも読みたくなるので、絶対に売りません。
押見修造さんに感謝申し上げたい。
この作品を書いてくれて本当にありがとう。
Posted by ブクログ
仲村との再会。そしてふつうにんげん春日高男の旅立ち。
仲村サイドの物語の狂気に満ちた視点は衝撃的。
これは春日の手になる物語、ということでいいのだろうか。
Posted by ブクログ
春日がふつうのにんげんとして最終話を迎えてしまいあっけに取られた。しかし、最終話で仲村さんをふつうのにんげんにしたのは春日だったというオチで、1話からのドロドロぐちゃぐちゃした物語が完全に昇華された。
Posted by ブクログ
どんな壮絶な終わり方をするのかな、と思っていたらとても「普通」な終わり方でした。でもそれが良かったです。
心と体が男女それぞれで成長していく思春期、そこから生まれる嫌悪感や得体のしれないドロドロした感情とどう向き合うかを描いた漫画なのかなと思いました。
今までよくわからなかった登場人物達の台詞も、最終巻を読んだ後なら理解できます。
悪の華は誰の前にも現れていつか散っていくもの。それが普通。
うーむ。
最後に独特の交流で和解する二人。仲村とは初めて会うのにこの二人の微妙な関係をおそらく
誰よりも理解している文が立ち会っているのが重要なのだろう。
常盤文というキャラクターは個人的には好きなのだけど、この終わりかたならば、
春日と生きていくのは菜々子であって良かったように思えてならない。