あらすじ
倉橋保育の真髄が見える、小説や随筆を集めた『育ての心』後半部分。倉橋の保育を倉橋自身が語る自伝。「子どもの心」「いろいろの子ども」「子どもの相手」「名画の子ども」を収載。新進気鋭の倉橋研究者、大豆生田啓友の書き下ろし解説を付す。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
巻末にある大豆生田啓友さんの解説から読むのもおすすめ。
大豆生田啓友は、「保育のサービス化が進められる今日にあって、(倉橋惣三の)子どもとのあり方を丁寧に省察する姿勢は現代においてこそ、重要な課題」だと述べている。
・子どものわがままに対する教育は、外から抑えるのではなく、如何にしたら子ども自らに内から抑えることの出来るように養成するかが大切である。
・子どもの質問。「なぜ?」などのむずかしい質問に対しては、人間界や自然界のいろいろの法則を人間化・子ども化して答えるようにする。子ども自身の持っていそうな、持っていてもらいたいような教育的な説明をしてやる。親切に答えてやる。
・叱り方のタブー。
怒り叱り。機嫌かえ叱り。無理叱り。無茶叱り。無実叱り。
(怒ってはいけない。機嫌で変えてはいけない。無理強いしておいて叱ってはいけない。無茶なことで叱ってはいけない。疑って無実なことで叱ってはいけない。)