あらすじ
ジルギスタ国の薬草研究者であるライラは、
同じ研究所の婚約者や妹に「雑用係」と罵られ、
重ねた努力を誰からも認められない日々を過ごしていた。
挙句の果てには婚約破棄まで言い渡され、
研究所を去ることを決意したライラ。
そんな時、隣国で研究者をしているという
アシュレンに出会う。
「ここで愛を囁けばロマンティックなのだろうが、
俺は貴女をスカウトしに来た」
その誘いに希望を見出し、アシュレンの
研究仲間として隣国に渡ったライラ。
そこで充実した日々を過ごすうちに、
二人の心は変化し始め――?
感情タグBEST3
報われた よかった
薬草研究者として優秀なのに、女だというだけで成果を婚約者に搾取され続けてきたライラ。褒賞も婚約者の名で与えられた夜会の場で、第二王子からも蔑まれ婚約者を妹にすげ替えると宣言。
ならばと、研究所を辞める事を王子に認めさせ、折よくその場にいた隣国の研究員アシュレンからのスカウトを受け旅立つ。
ライラの能力を早々と見抜いたアシュレンと隣国の研究所の上司や同僚とのふれあいの中、ライラの能力は更に開花する。
文章が軽快でとても面白かったです。ヒロインが虐げられ婚約破棄されその場で隣国へスカウトされます。隣国ではヒロインの有能さと優しい性格を遺憾無く発揮。腹黒ヒーローは早いうちにヒロインに惚れます。そこからの奥手ぶりとヒロインの鈍感ぶりが面白いです。
終盤まで自分と母親の血筋を隠しながら腹黒な行動をする研究員アシュレンと、最初は腹黒な彼に警戒感を持っていたライラが少しずつ惹かれていく様子がよかったです。
幸せになって良かったね
代々お役目として従事してきたなら、せめて両親はヒロインの仕事に理解があってもいいと思うけどな?
ヒロインがどれだけ頑張っても報われない辛さ。ヒーローはいいタイミングで現れたね。
幸せな気持ちになれました。
幸せな気持ちに
何度も読み返しています。
そしていつも幸せな気持ちになりますs。
与えられた仕事を一生懸命にこなしていたライラ。
でもそれが報われない国。ライラが壊れる前に国を出る事ができてよかった。
そしてそれに気づいてくれたアシュレン様は、本当に人のことを思いやれるのだと思います。
自分が報われないと思っている人に、いる場所を変えてもいいんだよと伝えたいです。
ヒロインであるライラは、優れた研究者だけど、それはチート能力ではなく、努力する天才というか。報われない中、ひたすら研究を続けるライラはとても素敵な女性ですね。
ヒロインのライラが、研究一筋で、優しくて、思わず手を差し伸べたくなる。
ヒーローに連れられて、隣国に行き、やっと本来の才能が花開き、自分に少しずつ自信を持っていく。
とっても素敵なお話でした。
あってもなくても
もともとブラックに働いていたとこへ婚約破棄からカニスタ国へスカウトされ、そのまま移り周囲に支えられながら自分の場所を作り能力を出して周りに返していく。
もともとジルギスタでも男女差別は相手を守りたいからだったのかも???ですが、それがいきすぎると頭から成果を出しても認められないになるんですね。
ジルギスタ国の王族が完全にそれに染まってなくてなによりです。
ライラの両親はご自分の責任には命がかかっても気がつかないしいってくれる方がいらっしゃらないのは残念ですね。
藻の話とかトンボの低空飛行の話とかあんまり現実と同じことわりが書いてあって再認識できるとこはよかったです。
続きあってもなくても一区切り、書き直しもありな感じもしました
悪役が愚かすぎ
婚約者にこき使われたあげく双子の妹に婚約者を奪われたヒロイン。
巷でもよく見る展開ですが、悪役の元婚約者や妹が無能過ぎて彼らが落ちぶれていく様があまり面白いとは感じられませんでした。
ヒロインに仕事を丸投げしていたとしても最低限の知識もなさそうな2人なので、断罪されたとしてもポカーンでしょうね。