あらすじ
混迷を深める政治、相次ぐ災害、そして戦争へ──。栄華を極める平清盛を中心に展開する諸行無常のエンターテインメント巨篇を、圧倒的な語りで完全新訳。文庫オリジナル「後白河抄」収録。
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Posted by ブクログ
予想以上に面白い。もともと語り物だった平家物語、訳も語り口調で、読みやすいけど時代物として違和感がない言葉使いで上手いなと思う。あえて言えば、予備知識がない人向けに少し脚注があってもいい気がする。巻末に平氏の系図があるのは良かった。
この巻ではまだ源氏はほとんど出てこない。清盛をはじめとする平氏一門と、後白河法皇や朝廷の人々、僧侶たちのゴタゴタが語られるが、特に藤原成親・成経親子が印象に残っている。2巻以降も楽しみ。
Posted by ブクログ
平家物語の最高傑作。圧倒的な語りと有無を言わせぬ現代語訳。古川日出夫の作品にして、古川日出夫がひとりの法師となったとしか言えぬ幽明の狭間に浮かび上がったとしか思えぬ世界。すべてが血と肉になり、琵琶法師も乗り移っていたに違いない。
Posted by ブクログ
1000年以上も昔の作品をここまで読みやすくできるのはすごいと思う。字も小さいし、難しい言葉も多いけどそれらを飛ばして読んでいけば大体の内容は理解できるし読みやすかった。感覚としては昔話を聞いてる漢字に近いかも。でも人名とか大納言・左大臣みたいな官職名とかは難しくてよくわからなかったからちょっと解説を入れてくれていたらもっと読みやすかったのかなとも思う。今は読みたい本が溜まっているけど、それらを読み終えたら2も読む予定。
Posted by ブクログ
おもしろい。近くの場所が舞台になってるのも興味深い。
古文の時間でしか読んでなかった。もっと早く読めばよかった。
でもこれを読めるのは訳がよいからだと思う。現代語とはいっても理解するにはもう一段階解説が必要だけれど。
オーディオブック化を望む。美輪明宏さんに読んでほしいです。