あらすじ
人は、どこまでが「自分」なのか。雨宮の魂の再生を目論む若女と、それを阻もうとする弖虎の戦いの行方は…。ドラマ化もされた大ヒット・ショッキングサスペンス、いよいよクライマックス!電子版特典カラーイラスト画像収録!
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Posted by ブクログ
渋谷の漫画喫茶で『完結』と銘打って置いてあった。店員さん間違ってるよ!とツッコミをいれられないまま、ぬるい瞳のまま読み終える。きっと店員さんはずっとサイコを追いかけているひとでもう終わらせてくれい!と思っていたんだね本音がでちゃったんだね、うんそういうことにしておこう。
そして中身だけれども、どうにもこうにもグダグダである。相変わらずドンパチ。犬彦と笹山はチマチマ歩いている。みんな自分とかかわった人間だから今更なかったことにはできないという旨の話をしていて、そうだよなあと思う。
弖虎の頭ン中では雨宮一彦を生かそうとするココロと一体化してひとつになってしまえというココロがせめぎ合っている。
西園伸二と対面して、雨宮一彦は吃驚する。この頭ン中に取り込まれた部分だからこそ語り合えるのだと。
タンポポの綿毛が西園伸二で、飲み込もうとするココロが竜巻となって雨宮一彦の周りで暴れ始める。タンポポの綿毛は竜巻に巻き込まれて消え失せて、西園伸二もじゃあなと言う。精神世界での西園伸二すら、いなくなってしまう。
この本の大半の魅力は西園伸二そのひとである。
その魅力が抉り取られてしまって、この先どうするのだろうかと悩む。
Posted by ブクログ
田島昭宇の圧倒的な画力と反比例するように全く進まないスタイリッシュなショッキングサスペンス。
雨宮一彦という神の人格をよみがえらせようとする伊園若女。影の人格である西園伸二は雨宮に後を託し、嵐の中に消える(精神世界での話だけど)。いよいよ次巻でラストらしく、アクションもストーリーもようやくペースアップしてきた感。終わったら今度は未完のままの前作「マダラ」をちゃんと終わらしてほしいす。