あらすじ
僕は恋人らしく、お前を抱けたか?
ジェノビア帝国の将軍グレンは、罠にはまり敵国の地下牢に囚われていた。
痛めつけられた彼の手当てに現れたのは、下働きの女ルネ。
自らを犠牲にして献身的に尽くす彼女の真意がわからないまま、協力を得て脱獄に成功する。
死を覚悟した目のルネを帝国に連れ帰ったグレンは、所有欲と愛情の区別がつかないなか
少しずつ「恋人」としての扱い方を覚えていく。
ルネは彼を全身で受け入れ、幸福感に包まれるが、
彼女の秘された素性が波乱を呼び………。
愛を知らない男×尽くす女、この想いの行き先は愛か死か……?
【目次】
序章 序章愛と殺意
第一章 囚われの将軍、グレン・カリファス
第二章 尽くす女、ルネ
第三章 欲しくなったから攫うだけ
第四章 愛し方など分からない
第五章 僕のものには触れさせない
第六章 どうすればいいか教えろ
第七章 殺すか、生かすか
第八章 殺意は愛の証
終章 頑強な首輪
あとがき
【関連ワード】
ライトノベル 恋愛 ファンタジー ソーニャ文庫
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紙書籍
蒼磨さんのソーニャ、前回とても良かったので、迷わず紙書籍で購入。
今回も、私的には大当たりでした。
こういうお話、大好きです!
キャラ設定もストーリーも読み応えがありました。
一転、サイトの番外編のプロポーズのお話は、微笑ましくてほっこりしました。
オススメです!
ある意味、尊い
人によっては、執着とか歪んでいると捉えるかもしれないけれど、私にはとても尊くて綺麗だと感じました。
ひとつひとつ噛み締めるかのように自分の感情を後にする様はひびきましたね。
相手を信じることが難しい中で、お互いが深いところで信じあってるのも、表になかなかでないからこそ深いです。
愛の物語
最後、ふたりが一緒になれてハッピーエンドばんざいって思ったのに、自国の王も宰相も グレンを縛り付けるためにルネを使うとか企んでるのがスッゴいムカつくので、ぜひ!続刊にて二人が本当に幸せになれるようなお話を書いてください。ついでに後日談とやらも一緒にしていただけると嬉しいです
歪みすぎた愛が美しい
まさしくソーニャ文庫、というお話でした。
グレンがなんて言うか見事に一貫して獣っぽく、とても怖くてとてもかわいいヒーローでした。
ルネの悲しい過去も本当にしんどいけれど、報われて狂ってしまったところも愛が埋めるようになっていて、本当にちょっと猟奇的でしあわせなラストでした。
子どもできたらグレンはどう変わるのかしら。
人間になるのかな?
すごく切なくて幸せなお話で、イラストも綺麗でいい買い物をしたと思います。満足!
匿名
愛と殺意は紙一重。なんとも重いテーマですが、それに納得できてしまうほど、2人の境遇や周りの人達も丁寧に描かれていて一気に読み進めてしまいました。
粗雑なグレンが素敵
脱獄後に粗雑なグレンがルネを攫ってくれて良かったです。貧民街出身のグレンの一人称が僕なのが可愛い。
作者様のソーニャ作品、好きだな。
ヒーローの造形や思考はわかりやすく、ヒロインは謎に包まれている。その献身はどこからくるのか…引きの強いストーリー展開に惹き込まれた。
愛し方がわからないヒーローの不器用な愛。最高でした。
Posted by ブクログ
最高。めちゃくちゃ良かった。
タイトルの「英雄殺し」がそんな意味を持つのかと感動しました。
大事なものが欠落しているヒーローが、唯一見せるヒロインへの執着の重いこと。
ヒロインの出自などが謎のままお話が進み、先が気になってたまらない。
ヒーローも相当やばい男だったが、皇帝も真っ黒で怖い。でも2人ともそこが魅力でもある。
サイトの番外編は、とても可愛いお話で幸せでした!