【感想・ネタバレ】母の教え 10年後の『悩む力』のレビュー

あらすじ

首都圏の住み慣れた自宅を引き払い、これまでの生活をリセットして東京近郊の高原へと移住した著者は、それをきっかけに、今までとは違った眼差しで世界や同時代を眺めるようになった。慣れない土いじりや野菜作りに精を出していると、悲喜こもごもの思い出が、やさしい風や、やわらかな雨のように心を撫でていく。今は亡き、母、父、息子、叔父、先生、友達。今なら言える。すべての愛すべき人たちの思い出こそが私の故郷であり、私の先生だったのだと――。初めての「田舎暮らしエッセイ」という器に載せて、これまでになく素直な気持ちで来し方行く末を存分に綴った、姜尚中流の“林住記”。累計130万部の、『悩む力』シリーズ第3弾。 【目次】まえがき/序章 「山」に棲もう/第一章 空を見上げれば、いつでも/第二章 人は、歩く食道である/第三章 花の色/第四章 我々は猫である/終章 故郷について/あとがき

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Posted by ブクログ

ネタバレ

私は、母の手作りの、旬の素材を生かした料理を通じて、心身を形作ってきた。食は単なる食べ物のことではなく、人間の体、そして心の筋力を形作っていくと、彼女は、不変の真理のように固く信じていたのである 夫婦と言うものは、その一緒にいる歳月を通じて、それらの違いを感じとりつつ、いつの間にか、同じものを分かち合うようになってしまうらしい 日本と朝鮮半島とが抱え込んだ歴史の葛藤や桎梏も、それを一刀両断に断ち切ることができるわけではない 慇懃で、どこか腹に一物があり、すれっからしで、何かにつけて皮肉交じりのウィットを楽しんでいる

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2018年11月17日

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