【感想・ネタバレ】不便なコンビニのレビュー

あらすじ

韓国発ベストセラー、傑作Kヒーリング小説!

【2024年本屋大賞翻訳小説部門第3位】
【韓国で大ベストセラー】
【ソウルで舞台版ロングラン上演。ENAにてドラマ化進行中】

ソウルの下町。亡き夫の遺産で建てたコンビニ「Always」を細々と営む元教師のヨムさんは、駅で無くした財布を拾ってくれたホームレスの男「独孤(トッコ)」と知り合う。記憶を失い言葉はたどたどしいが、誠実そうな独孤を見込んだヨムさんは、彼を深夜シフトの店員として雇う。近隣のコンビニに押され気味で品揃えが悪く、近所住人からは「不便なコンビニ」と呼ばれている「Always」の店員や客たちは、謎だらけで怪しげな独孤を警戒しつつ、一方でそれぞれに問題を抱えていた。
韓国で大ヒットを記録し、世界各国で出版され、舞台化、ドラマ化も進行中の大ベストセラー。誰もが生きづらさを抱えて生きるコロナ前夜のソウルを舞台に、人と人との関わり、罪と赦しを優しくユーモラスに描いた、8篇からなるKヒーリング小説の傑作。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

読み始めた当初、何だか重そうだなぁと
少し気後れしつつ読み進めていたが、
読み終わった後は思いがけない出会いに
心の芯から温まったように気持ちが晴れていた。
何とも不思議な作品で、読んで良かったなぁ〜

チャム・チャム・チャムは今度絶対に試してみたい!!

みんなそれぞれ、どこかで壁にぶつかりながら
どうにかしたいと動き出していく姿が眩しい…
そして、そのきっかけを思いがけず作ってくれた
独孤の言葉が私にも優しく沁みるのだった。

家族に、友人に、自分の周りにいる人達に、
これからも愛情深く生きたい
と改めて思わせてくれる作品。




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2025年10月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

一生大切にしたい小説に出会ってしまった気がする。
最初から心を掴まれるストーリー、人々の生きづらさと主人公であるトッコさんの人柄や文章のユーモアのバランスがよくドラマを観ているように映像が脳に浮かんできた。
韓国の競争社会とそこに生きる人の辛さが心に刺さる。
勝ち組か負け組かで判断され、勝ち組でなければ生きている意味もないと言われているような空気の中で“社会の一番の底辺であり負け組”扱いのホームレス(しかもアル中で記憶喪失)の男性がコンビニで真面目に働き人と関わることを通して周りの人や彼自身にも希望を灯す、明日への活力になる作品だった。
最終章、記憶を失っていたトッコの正体が明らかになり彼視点での過去、そしてこれからへの話は声が出るほど涙が溢れてきた。すごく“良い話”なのに押し付けがましさがなくそこがとても好き。
馴染みのあるものや馴染みのない韓国の文化など色々出てくるので注釈が何度も出てきてそこの好みはあるかもしれないけど、生きてることって苦しいな…と思っているたくさんの人に読んでほしいと思った。本当に出会えて良かった本。読み終わったあと心がトッコさんの温風ヒーターに当てられたみたいに暖かくなる。この本の世界の中にまだ浸っていたいので今月続編が出るらしく楽しみでもあるし今作がきれいにまとまっているしこれ以上ってないと思うので不安もあるけど絶対読む!

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2025年04月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 ソウルの下町。亡き夫の遺産で建てたコンビニ「Always」を細々と営む元教師のヨムさんは、駅で無くした財布を拾ってくれたホームレスの男「独孤(トッコ)」と知り合う。記憶を失い言葉はたどたどしいが、誠実そうな独孤を見込んだヨムさんは、彼を深夜シフトの店員として雇う。近隣のコンビニに押され気味で品揃えが悪く、近所住人からは「不便なコンビニ」と呼ばれている「Always」の店員や客たちは、謎だらけで怪しげな独孤を警戒しつつ、一方でそれぞれに問題を抱えていた。
 韓国で大ヒットし、世界各国で出版され、舞台化、ドラマ化も進行中の大ベストセラー。誰もが生きづらさを抱えて生きるコロナ前夜のソウルを舞台に、人と人との関わり、罪と赦しを優しくユーモラスに描いた、8篇からなる群像劇意外な結末が面白かったです!!

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2025年10月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

公務員試験を目指すアルバイト、家を出て生死すらわからない夫とニートの息子に手を焼く初老の店員、ひたすら家族のために働く医療機器のセールスマン、元役者の劇作家、元刑事のアラ還の探偵、コンビニを売ろうとするオーナーの息子など一人一人に韓国社会の現状とひずみを体現させた登場人物たちが、記憶を失った元ホームレスで深夜シフトで働き始める“独孤”(トッコ)と名乗る男によって、コンビニの仕事を通して、その抱える苦しみ悩みから一筋の光を見出すという物語。

ちょっと、映画「チャンス」を彷彿させる泣き笑いにつながるようなユーモアもあり、「ヒーリング小説」というキャッチフレーズに相応しい心温まるストーリーである。

自分もこのコンビニの常連客の一人のような気持ちにさせられ、「チャム・チャム・チャム」のセットやとうものこしのひげ茶を試してみたくなる。

そして、ミステリー要素の冒頭からの謎であった過去の記憶が戻った“独孤”(トッコ)氏の下す決断に涙が止まらなくなる。

「人生は問題と解決の連続だ」
「易地思之(ヨクチサジ)ー相手の立場に立って考えること」
「生きることは人間関係であり(中略)自分のそばにいる人たちと心を交わすところにある」 
「生きること自体が不自由で、不便なこと」 
などのキラーフレーズも満載で、続編も読もうと思う。                   

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2025年09月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

周囲のお店に客を取られ、品揃えも豊富ではないけれど細々と経営を続けている「不便なコンビニ」を中心とした連作短編集。
ソウル駅のホームレスである独孤氏との出会いにより、人々が人生の見方を変えるきっかけを掴んでいく。不安定な精神状況から、地に足をつけたように見違えて再出発していく姿は晴々としていた。
は生まれ変わることはできなくて、自分を捨てることもできない。でも過去を背負って生きることに希望を見出せるような作品だった。なんであれ生きているということが、まず大切なことだと教えてくれる。

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2025年04月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

韓国の小説(翻訳)は初めて読んだ。
日本以上に広がる貧富の格差社会の中、小さなコンビニで広がる群像劇物語。

映画『パラサイト 半地下の家族』にテーマは近い。
映画はサスペンスだがこちらの小説はほのぼのハートフルストーリーなので安心して読める。

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2025年08月01日

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