あらすじ
アイーシャ夫人の開けた『通廊』で古代ガリアに飛ばされた護堂、エリカ、恵那。その地で出会ったカンピオーネ・ウルディンを激闘の末退けた護堂は、同じ時代に来ている剣の王・ドニを止めるため再び戦いに赴く。戦いの最中に新たなまつろわぬ神と出会う護堂。運命に導かれし邂逅が、神殺したちに史上最大の危機をもたらす……!!
...続きを読む感情タグBEST3
古代の戦い
前巻に引き続き古代での戦いです。
はた迷惑なカンピオーネ二人と女神に最後の王と本当に厄介な連中が揃い踏みの巻でした…
特にカンピオーネ二人!
アイーシャ夫人とサルバトーレ・ドニは本当に!
敵よりも厄介という…
Posted by ブクログ
前巻に引き続き過去世界が舞台。
『最後の王』が登場したり、アイーシャのえげつない権能が明らかになったりするけど、それ以上に現代社会から離れた為かストッパーが掛からなくなってしまった護堂の奔放っぷりが目についてしまう
前巻の時点で幾らか予兆が有ったが、この巻で護堂はアイーシャの心を完全に掴んでしまった感じか。
これで護堂は女性カンピオーネ全てを籠絡してしまった事に。やはり護堂はトンデモない奴だね。
他にはエリカやリリアナなどの既存ヒロインとキスの応酬が頻繁に登場。以前は『教授』する必要があっても常識論を持ち出し、何とか避けようとしていた護堂が懐かしく思えるほどに最近の護堂は理由がなくてもヒロインとイチャつくようになったどころか、狂奔や『少年』が発動している訳でもないのに戦場近くで堂々と4人のヒロイン相手に乱痴気騒ぎ。
以前から予見されていたことでは有るけれど、本当に護堂は女たらしの覇王になってしまうのか…?
15巻でメインの敵となる『最後の王』。けれど今回はまだ完全復活でなかったためか、護堂一人で対処できる程度の強さで本来彼が持っているだろう魔王殲滅の力が発揮される場面は少ない。
どちらかというと『最後の王』の実力云々よりも、まつろわぬ神らしからぬ言動や彼を守るように登場した鋼の属性を持つ風神の正体の方が気になってしまう。これまで登場した神とは明らかに異質なこの二人組の正体がどのようなものだろうと想像を膨らませてしまう。
又、都合三度目になる護堂とドニの対決も良かったな。
互いの手の内を知り尽くした同士の戦いと言えば、護堂とアテナの戦いにも当て嵌まるが、あちらを宿命の対決と呼ぶならば、護堂とドニの関係は少年漫画のようなライバル感に満ちている。その戦いも単純な実力比べだけでなく知略も絡ませたものになっておりとても楽しめる。何度も戦ってきた相手だから、戦う度に互いの成長度合いを知れる護堂とドニの関係性はとても良いな