【感想・ネタバレ】竜王の婚姻 31（分冊版）のレビュー

佐伊 / 小山田あみ

Web初小説の隠れた名作がエクレア文庫に登場！

小国の王子であるセナは、男でも妊娠可能な「惹香嚢」という臓器をもっているため、従属の証しとしてレスキア帝国へ嫁ぎ、皇帝との息子アスランを出産する。

セナと同じ惹香嚢体のアスランはすくすくと育ち、充実した日々を過ごしていた。
だがアスランが三歳になったある日、世界の神が住まう神山から使者がやって来て、アスランが竜王の伴侶として選ばれたと伝えられる。
竜王の子どもを産むために息子の身体が利用されるのでは……。
そんな不安を抱えながら、セナとアスランは、神山より派遣された護衛官・イザクとともに神山へ向かう。
しかし、辿り着いた神山では不可解なことが起こっていて……。

[ふ · ★★★★★]

凄い迫力

これほど引き込まれて読んでしまう小説って、何年ぶり？ってくらい引き込まれます。とにかくしっかりしていて、読み応えがあります。時間つぶしにまあ読むかな？ＢＬだから。TLだから、ラノベだから、転生物だから、悪役令嬢ものだからと、童話のようによんでも楽しいけれど、
この小説は格が違う。本当に面白い。文学枠でいいと思う。映画になっても充分。この先がたのしみ。