あらすじ
澄人教。
人間以外の種族を人間以下の亜人と定義する、社会の奥底に暗く澱んだ悪意。
人ならざる「魔女」を護衛するジグは、彼らに対する情報を集めながらも極力不干渉を貫いていた。
だが、鱗人・ウルバスと食事を共にした直後、ジグはギルドで澄人教徒の襲撃を受ける。
向こうから実力行使に出てきた以上、もはや不干渉ではいられない。
この街で作り上げてきた人脈を足掛かりに、教会へと乗り込むジグとシアーシャ。
二人はそこで澄人教免罪官・ヤサエルと対峙する。
読みやすく読み応えもある、ちょっとライトなハードファンタジー。
依頼をこなす為なら殺しも厭わない、金次第でどんな仕事も引き受ける孤高の傭兵・ジグ。
災いをもたらす存在として、人々から忌み嫌われ住処を追われる孤独な魔女・シアーシャ。
ひょんなことで出会った異色コンビが、誰も知らない異大陸を目指すことにはじまり、様々な騒動に巻き込まれたり起こしたりするお話。
王道のハイファンタジーと異世界転生ものをあわせたような作風で、重厚感がありつつとっつきやすさもあり、シリアスと思いきやコミカルさもある、なんとも独特の味わいのある文体がGOOD。
妙に著者のこだわりを感じる白熱のバトルシーン、無骨なジグと常識に疎いシアーシャのちょっとしたやりとりの微笑ましさも推しポイント。
王道ファンタジー好き、異世界転生もの好き、そしてバディもの好きな方にもおすすめの一作。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
戦闘シーンの作りこみが相変わらず素晴らしい。今回は今までの巻では感じられなかった、人の意志と意志がぶつかり合う熱さのようなものも感じられて、一気に読んでしまった。
匿名
初めてのお宅訪問
やはり宗教が絡むとロクなことにならん。
特にカルトになってくると手に負えん。
勿論、良い面もあるけど、今回出でくる宗教は完全にイカれた方なので、やり方はアレだけど、主人公達らしい解決方法でした。
あと、ジグ被害者の会?もあり、今までの話とは毛色も違い面白かったです。
相変わらずのクオリティ
実にテンポよく物語が進みつつも、しっかりと盛り上がりがあり、そして文章は美しく分かりやすい。
これだけの文才でもってラノベを書いて下さる方は多くはないので、実にありがたい。
澄人教とはまだまだ悶着ありそうだが、次回のジグとシアーシャの物語も楽しみだ。
止められない止まらない
70歳代の前期高齢者です。
ラノベにハマって数年ですが、こんな本を待ってました。
格闘技には疎い方ですが迫力ある格闘の描写に感動しています。
ただ美女が多すぎる、武闘派のゴッツイ女性も登場して欲しいです。
高齢者でも楽しめる本としておすすめです。